第6話「囚人とシスター」

第6話 囚人とシスター

~前回までのあらすじ~

仲良くお散歩をしているお嬢様と執事のところへ、

甘味屋、そして謎の2人が現れました。

さて、その2人の正体とは!?

お嬢様は何やら真剣な面持ちのようですが……。

姫・基本

今日、皆を集めたのは他でもない。先日の怪しき2人組の話じゃ。

執事・基本

追い払う前に去ってしまいましたが、本当に怪しい人物でしたね。

オーナー・基本

しかし女性はシスターの格好をしておりましたよ。

姫・基本

うむ。じゃが、信用はできん……。

執事・笑顔

お嬢様のことは、この私めが命をかけてお守りいたします。どうかご安心ください。

囚人・通常

なに、葬式みてーなしけた面してんだ?

姫・照れ

わっ!

執事・怒り

っ!??

オーナー・?

……おやおや。これはどうも。

囚人・真顔

ん? 今日も美味そうな匂いがするぜ。俺の嗅覚と直感がビリビリと……。この前のお菓子も美味かったからな。

オーナー・笑顔

それは嬉しいお言葉です。そうですね。今日はようかんならございますが、いかがでしょうか?

でんっ

姫・照れ

で、でかい……。

囚人・笑顔

!! 何だこの巨大ようかん! 信じらんねー……。

執事・基本

甘味屋、これを一体どこに隠していたと……。

姫・基本

手品というものか?

オーナー・笑顔

そんな大層なものではありませんよ。

囚人・ウインク

しかしこんなん食えるなんてラッキーだぜ!

囚人・拗ね

今日、脱獄すんのけっこー面倒だったからな。あのクソ看守、毎回セキュリティコード複雑にしやがって。そんなんしても無駄だっつーの。俺様の手にかかればあんなの……ブツブツ……。

ぱくっ むしゃむしゃむしゃ

囚人・笑顔

うっめーーーーー!

オーナー・笑顔

それはそれは。

姫・怒り

ちょっと待て! どうしてわらわにはないのじゃ! ……ん? ち、ちがう! というか貴様、なにやつじゃ!!

執事・怒り

そうでした。お嬢様、私から離れないでください。

囚人・拗ね

……あ? んなビビる必要ねーだろ。あんたらには何もしねーって。あいつがうっせーしな。俺はただおやつ食いに……。

シスター・通常

……………。

囚人・拗ね

うげっ……!

シスター・怒り

あいつとは、私のことでしょうか?

囚人・笑顔

あ、えーっと……お前もこれ食ってみろよ。すっげー美味いんだぜ?

シスター・拗ね

結構です。またこちらにお邪魔しているなんて、ご迷惑ではありませんか。自分の立場をわきまえなさい。

囚人・拗ね

充分、わきまえてるし。だからこうしてコソコソとようかん食ってんだろーが。じゃーな!

しゅんっ

オーナー・?

あ。逃げましたね。

シスター・怒り

お待ちなさい!

バタバタバタ

執事・怒り

協力致します。

シスター・笑顔

助かります。

バタバタバタ

囚人・怒り

わっ! 卑怯だぞ! てめーら。

シスター・怒り

脱獄犯に、卑怯な手も何もありません!

 

囚人・通常

あ、じゃあ俺も卑怯な手っつーことで人質を……っと。

がばっ

姫・照れ

なっ……! わ、わらわを抱えるでない! 無礼者!!

執事・悲しい

お嬢様! ああ、お嬢様がっ!!

シスター・怒り

いい加減になさーーーーーーーい!!!!!

ぴたっ

囚人・拗ね

だってさー……最近、あんた全然来てくれねーし。つまんねーんじゃん。

シスター・通常

クリスマスなどで忙しかったのです。けれどそれを理由に、こちらのお嬢様方々にご迷惑をかけるなど……。

囚人・通常

あれ? もしかしてお姫さんに妬いてんの? へえ……いつも冷静なあんたらしくないと思った……。

シスター・拗ね

なっ、何を言ってるのですか! そんなはずがありません!!

囚人・真顔

素直になれば? 素直で従順なあんたが、一番可愛い……。

シスター・拗ね

……や、やめなさい! いいから牢に戻りますよ。

囚人・ウインク

やだね。まだようかん食い終わってねーし。それに……お姫さんとももうちょっと遊びたいしな。

姫・照れ

な、何を言うかっ! さっさとわらわを離せっ!!

執事・怒り

今すぐお嬢様を離さなければ、私は手加減いたしませんよ。

シスター・怒り

今すぐお嬢様を離さなければ、私もタダでは貴方を許しません!

囚人・拗ね

……ちぇっ……ほら、返すよ。

姫・照れ

わっ!

執事・怒り

お嬢様っ!

ぎゅうっ

オーナー・ニヤリ

これは面白い……なかなか愉快な恋愛模様ですね。麗しきシスター、そんなに面倒な少年より、私のお店で楽しみませんか?

シスター・通常

え?

オーナー・笑顔

大人の色香と甘くかぐわしいお菓子、そして気持ちのいい催眠で貴方を幸せな世界へ導きますよ。

姫・怒り

甘味屋! 貴様はまた、おなごと見れば……っ!

シスター・拗ね

けけけけ結構ですっ! 失礼いたしますっ!!

パタパタパタ

囚人・通常

え? あ、ま、待てよ! 俺、迎えに来てくれたんじゃねーのかよっ!??

バタバタバタ

姫・怒り

くう……ようかん、持っていきおった……!

オーナー・笑顔

ようかんならまたお持ちしますよ。それよりも、何だかんだでお似合いのお2人でしたね。もちろん、お嬢様と執事さんも。

姫・照れ

ななっ……!?

執事・怒り

当たり前です。今日はあの少年のせいで少々気がたちました。甘味屋もお引き取り願えますか。これからお嬢様と2人で……。

オーナー・?

2人で?

執事・笑顔

……さ、お嬢様。アンジールをお持ちしますよ。

姫・笑顔

ふむ……そうじゃな。行こう、執事。

執事・笑顔

はい、お嬢様。

オーナー・笑顔

……やれやれ。つけ入る隙もないですね。

今日も……お嬢様と執事の甘い時間が始まるようですね。

これでおしまいとなりますが……

皆様のお声次第でまた、現れてくれるかも知れませんね。

それでは……

皆様にも、甘く素敵なひとときが訪れますように――。

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