第8話「白熱のデザート対決!」

第8話 白熱のデザート対決!

~前回までのあらすじ~

突如として囚人のいる独房に現れた、甘味屋のオーナー。

彼は一体何のためにここへやってきたのでしょうか。

騒動はなかなか、おさまらないようですが……。

囚人・怒り

だからてめー! 何しにきたっつってんだよ!

シスター・怒り

そのような口の利き方をしてはいけませんよ!

ピッ

囚人・拗ね

いててて! 耳、引っ張んじゃねーよ!

シスター・怒り

あなたの口が悪いからですよ。では、その悪い口を引っ張れば良いですか?

囚人・ウインク

口ー? ……ああ、でもまだその方が色気があって、そそられ……。

バシッ

囚人・拗ね

いってー! 今度は叩きやがったな!!

シスター・拗ね

ひ、人様の前で……っ!

囚人・笑顔

じゃあ今度は2人っきりで言うぜ。なあ? シスター……。

シスター・拗ね

なっ……!

オーナー・基本

なかなか刺激のお強いお2人ですねえ。とても楽しませていただけます。

シスター・拗ね

し、刺激ですか!?

オーナー・基本

貴方のように清楚でお美しい方だと、ますます。

囚人・怒り

だあっ! シスターを誘惑すんじゃねー!

オーナー・笑顔

ふふっ。そうですか? そんなつもりはなかったのですが。それよりもさっきからチョコレートのいい匂いがしていますね。

囚人・笑顔

ん? ああ。美味そうだろー! 俺様が作成中なんだぜ。

オーナー・基本

なるほど。それでは私も負けてはいられませんね。よろしければ、甘味と勝負いたしませんか?

囚人・通常

はあ? 俺の腕はなかなかだぜ。いっくらてめーの甘味が美味くたってなー、足元にも及ばねーっての!

オーナー・基本

ほほう。それはまた、面白い。それでは対決と致しましょう。

姫・基本

ん? 何を対決するのじゃ?

オーナー・?

ん?

囚人・通常

わっ!

シスター・通常

え?

執事・基本

……なぜ、甘味屋や謎の少年がここに……。

オーナー・基本

それは私も同感ですね。なぜあなた方がこちらへ?

姫・怒り

わらわは社会見学じゃ。

執事・悲しい

私はこういった場所は、反対したのですがね。

囚人・笑顔

へえ。社会見学か。どうだ? 俺の独房。めっちゃセンスいいだろー。

姫・怒り

む……これは……英語か?

執事・基本

お嬢様、これは読む必要はございませんよ。

オーナー・笑顔

催眠ラブですよ。そんな何もかもに目くじら立てることないじゃないですか。

姫・基本

さいみん……らぶ……。

執事・怒り

またしても、甘味屋は余計なことを……。

囚人・拗ね

ったく。んな事より、対決はどうなったんだよ。

オーナー・笑顔

ああ。そうでした。ではいかがですか? 執事さんも。

執事・怒り

対決? こんな場所で何をやっているんですか。

囚人・笑顔

デザート対決だぜ! チョコケーキVSいちじくのタルトVS甘味ってとこだな。審判は……ちょうどいいじゃねーか。そこの姫とシスター、お前らだ。

執事・基本

それは、負ける気がいたしませんね。お嬢様がついていてくださるのですから。

姫・基本

むむ……。

囚人・笑顔

俺だって、シスターがついてるもんな。な?

シスター・拗ね

か、肩を抱かないでくださいっ!

オーナー・?

…………。

囚人・通常

……おい、どうした。甘味屋。

オーナー・?

今現在ここに相手のいない私が……実は一番不利ではありませんか!

囚人・通常

そーんな事、ねえよな。純粋に味で勝負だぜ。

執事・笑顔

いいえ。純粋に愛で勝負です。

囚人・真顔

…………。

シスター・笑顔

愛ですか! なんて素晴らしいのでしょう!!

囚人・真顔

いや……素晴らしいのは、お前の頭んなかだな。

シスター・通常

え……?

姫・笑顔

わらわは美味いものが食えれば、何でも良いぞ!

執事・悲しい

お嬢様。私の愛はこんなにも深いというのに、何と言うことを……。

オーナー・ニヤリ

もういいです……正々堂々、味で勝負いたします。お嬢様、これから甘い、あまーい甘味をお作りしますからね。

姫・照れ

じゅるり……。

オーナー・ニヤリ

熱く、あま~い匂いのするあんこを、たっぷりと使って、美味しい美味しい甘味をお嬢様の口の中に――。

執事・怒り

どこが正々堂々ですか! それは「催眠」というものでは!?

囚人・通常

へえ。面白いじゃねーか。ほら、姫さん。こっちもあまーい、甘い、とろける口どけのホットチョコだぜ。これがケーキになる様子を想像してみろよ。たまんねー……よな?

執事・怒り

あ、あなたまで!!

姫・照れ

わわわわわ……。

執事・怒り

ほら、お嬢様が混乱されているではありませんか!

シスター・怒り

そうですよ! もう止めなさい!

オーナー・笑顔

ではシスター。かぐわしい甘味を貴方の可愛らしいお口に押し込んでさしあげましょう。

シスター・拗ね

なななな……っ!?

囚人・拗ね

だから誘惑すんじゃねーっ! 止めだ、止め! 今度お前の店に正々堂々と勝負を挑みに行ってやんよ!

シスター・通常

え? どうやってですか?

囚人・ウインク

それはもちろん、脱獄――。

シスター・怒り

ダメです! ダメに決まっているじゃないですかっ!! まだ分からないのですか。

姫・照れ

うぬう……あ、あんこは……あんこ……。

執事・悲しい

お嬢様。もうお屋敷へ戻りましょう。こんな危険な場所は一刻も早く立ち去るべきです。

姫・照れ

むむむむ……。

囚人・通常

ほんとに帰んのかー? じゃあまた来いよな!

執事・怒り

もう二度と参りませんので、お気遣いなく。

姫・照れ

あんこ……ちょこ…………。

ぐるぐる

囚人・拗ね

ちぇっ。つまんねー奴。

オーナー・基本

それでは私も店で待つとして、帰りますね。それでは失礼します。可愛らしいシスターさん。

チュッ

囚人・怒り

なっ!?

姫・照れ

っ!!!!!

囚人・怒り

誰が、手にキスなんかしていいっつったよーっ!!

オーナー・笑顔

おや、これは失礼。許可が必要でしたか。今後気をつけますね。それでは失礼致します。

囚人・真顔

…………。

姫・基本

…………。

こうして幕を閉じたお菓子対決でしたが、

どうやら皆、スッキリとはしないようですね。

お菓子対決のはずが、途中「催眠」も入りつつあったようですが……。

さて次回は「お茶会に謎の人物登場」

ぜひ、ご期待ください!

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