第14話「奇術師の謎」

第14話 奇術師の謎

~前回までのあらすじ~

奇術師の行うマジックに皆が乱入し、

ステージの上は大騒動となりました。

そして更に、甘味屋が何やら催眠を使って、

また怪しげな事を思いついたようですね……。

さて今回は、どうなることやら……。

オーナー・基本

さて皆様。大変お騒がせを致しました。これより皆様方を素敵な世界へお連れいたしましょう。

執事・怒り

まさか甘味屋……。

囚人・通常

あ? 青い顔してどうしたんだ?

執事・怒り

青い顔はしておりません。速く甘味屋を止めなければ……!

オーナー・ニヤリ

さあ、私がこれから言うことに耳を傾けお聞きください。そうすれば体は自然と楽~になり気持ちのいい感覚へといざなわれていきます。

シスター・通常

え……?

囚人・怒り

ダ、ダメだ。シスター! 聞くんじゃねえ!!

オーナー・ニヤリ

私の声は皆様方のお耳の奥底へ、そして心の中へ、そして……快楽の中へ……。どんどん体は気持ちよくなり、私しか見えなくなる……。

シスター・拗ね

わわ……。

囚人・怒り

シスター!?

姫・照れ

ううう……。

執事・怒り

お嬢様!

マダム・あやしい笑い

あら~。面白いことになってきたじゃない。お客様達もみんな、甘味屋さんに目がハートだわ。

奇術師・基本

おや。貴方は大丈夫なのですか?

マダム・基本

ええ。私はあなた以外には、そう簡単にかかりませんわ。

囚人・笑顔

ははっ。甘味屋、残念だな!

オーナー・?

…………。

オーナー・基本

ほら、深く、ふか~く、貴方の快楽は沈み込む。どんどんどんどん……私の声をもっと聞きたくて堪らなくなる……。

執事・怒り

いいから早く、幕を降ろします! 切り上げなければ、ここにいる女性すべてが大変なことに!

マダム・あやしい笑い

ふふっ。そうですわね。

ザザザッ

こうして幕が降ろされたわけですが、その後は――。

囚人・笑顔

はぁ。しっかしすげーな! 甘味屋。

オーナー・基本

あなたも修行を積めばできるようになりますよ。

囚人・通常

へえ。おまえ、修行してきたのか。

執事・怒り

自慢できることではありませんよ。危うく大変なことに……。

姫・怒り

そうじゃ。わらわなんか、散々な目に遭ったぞ。

シスター・拗ね

そ、そうですよね……私もです。

と、皆がステージから降り雑談をかわしていた時でした。

奇術師

カレー、おいしいよ~。

囚人・通常

あ? この声、どっかで聞いたことあるような……。

姫・笑顔

おお! 貴様、インド料理コーナーで何をしているのじゃ?

奇術師・ニヤリ

私特製のカレーをお配りしているのですよ。インドまで行って修行してきましたので美味しいと思います。お嬢様もいかがでございましょう?

姫・基本

そうなのか。うむ。もらうぞ。

囚人・笑顔

おー! お前はカレーの修行してんのか。俺にもくれよ!

奇術師・真顔

…………。

囚人・怒り

おいっ! 返事しろよ!

奇術師・真顔

…………。

オーナー・基本

突然黙って、どうかされたのですか?

奇術師・真顔

……キミタチのコトバ、ムズカシイネ。

囚人・怒り

はあっ!??

オーナー・基本

おや。愉快な方ですねえ。

囚人・怒り

ちっとも愉快じゃねえっ!

マダム・あやしい笑い

ふふふっ。彼は男性に話しかけられるのが少々苦手なんですよ。悪気はないので申し訳ありません。

囚人・怒り

……ちっ。十分、悪気あるだろーが。

奇術師・真顔

キンパツのヒト、ナニカイイマシタカ?

囚人・怒り

…………。

姫・笑顔

むむむ。このカレー、美味いぞ! シスターも食べてみろ!

シスター・通常

え? あ、ありがとうございます。では……。

シスター・笑顔

ん! 美味しい! こんなに美味しいカレーは初めてです!

マダム・基本

あら。良かったですわね。インドまで行った甲斐があったというものですわ。

奇術師・ニヤリ

はい。その折は大変お世話になりました。今夜はたっぷりとお礼をさせていただくつもりですよ……。

マダム・あやしい笑い

ふふっ。それは楽しみだわ。

姫・基本

……礼とは何じゃ?

囚人・通常

あー、それは多分なあ――。

執事・悲しい

お嬢様! もう、この方々の元で長居は禁物でございます。そろそろお部屋へ引き上げましょう。

姫・照れ

なに……? まあ今日は疲れたから、戻ってやっても良いぞ。

囚人・ウインク

じゃあシスターは、今夜俺といいことすっか。

シスター・怒り

な、何を言ってるのですか!

囚人・笑顔

まあ気にすんな。ほら、行くぞ。

シスター・拗ね

きゃあっ! か、か、担がないでくださいっ!!

オーナー・ニヤリ

……ほほう。では私は……これを読んでいる貴方の元へ参りますか……。

こうしてドタバタの中、お開きとなった宴。

甘味屋がこれから貴方の元へ向かうかも……知れませんね。

では次回のお話は「またしてもお茶会へ」

次回もぜひ、お楽しみください!

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