第27話「女神を探しに」

第27話 女神を探しに

おや。どうやら、お嬢様が新しい遊びを見つけたみたいです。

一体何をしているのでしょうね……?

姫・笑顔

鬼はーそと。福はーうち。じゃ。

執事・基本

お嬢様。何をしていらっしゃるのですか?

姫・基本

見てわからんのか。「豆まき」じゃ。東洋の国ではこうやって幸運を呼び込むと、本に書いてあったのじゃ。

執事・照れ

お嬢様、いつの間にそんなに勉強家になられて……私は今、静かに感動しています……!

姫・笑顔

さっそく、豆をまいたら鬼があっちに逃げていったのじゃ。

執事・基本

鬼?

不思議に思った執事が、部屋から出て辺りを伺いますと――。

鬼・基本

もぐもぐ。ふむ、この豆、なかなかの美味……。

執事・基本

な……っ。貴方は一体!?

鬼・基本

……。

執事・基本

黙っていないで何か言ったらどうです! 物盗りですか? はっ。もしやお嬢様に何かするつもりでは……!

鬼・基本

……いや。我が用があるのはそなただ。

執事・基本

??

鬼・自負

まあ、男よ。そう慌てずに、冷静に我の話を聞け。

執事・怒り

泥棒にしては、随分と偉そうな……ぶつぶつ。

鬼・基本

我はお前たちより少し未来の世界からやってきた。今、未来の世界では大変な事が起こっておる。春を呼び覚ますはずの女神が、何者かに攫われてしまったのだ。

執事・基本

未来の世界……? 春の女神……?

鬼・基本

そこで国一番の力を持つ易者に女神を救う方法を占わせたところ、時空を越えたこの世界にいる、6人の勇者を集めよとのお告げがあったのだ。

執事・基本

時空……? 6人の勇者……?

鬼・笑顔

と、言うわけだ。理解したか。

執事・基本

……とりあえず警察に連絡を……。

鬼・怒り

物分りの悪い男め。とにかく行くぞ。おまえで6人目だ!

執事・基本

うわっ。急に風が吹いて……前が見えない……!

ゴオオオオ……

鬼・基本

よし。着いたぞ。

執事・基本

はっ。ここは……。

鬼・基本

ここはお前達からすれば、近未来の世界だ。

執事・基本

近未来? 確かに建物の形など、変わっていますが……。それにしても、さ、寒い……。

鬼・基本

なにせもう少しで春というところで、女神が攫われてしまったからな。この世界の人々は寒さに震えているのだ。しかしそれも、女神を助け出すまでのこと……。ほれ、お前の仲間もいるぞ。

オーナー・基本

おや、貴方もいらっしゃったのですか。

囚人・拗ね

はー。結局いつもの顔ぶれだな。

奇術師・真顔

むさ苦しい……。

執事・基本

なっ……。仲間というのはこの人達なのですか?

霊弟・普通

ボクらもいるよ。

執事・基本

貴方達は……。確か幽霊だったのでは。

霊兄・普通

ええ。鬼の力でこっちの世界にいる時は、誰にでも姿が見え、声も聞こえるようにしてもらったのです。

霊弟・反省

ちぇっ。あの子も来てたら良かったのになー。

鬼・怒り

勇者たちよ。文句を言わずに使命を果たせ。せっかく我が苦労して6人集めたのだ。

オーナー・基本

それで、私達はこれから何をすればいいのですか?

鬼・基本

決まっている。攫われた女神を救い出すのだ。

囚人・通常

面倒くせーからオレはパス。早くもとの世界に帰せよっ。

鬼・自負

クク。女神を助けるまで、お前達はここから帰れぬ。

囚人・怒り

な……なんだと!

鬼・自負

お前達がもとの世界に帰りたくば、我に協力するしかないのだ。心苦しいがこれも女神のため。許せ……。

奇術師・お高く

では私は、奇術で帰るとしましょう……。

鬼・基本

無理だと申しておる。

奇術師・真顔

むむっ……!?

霊弟・焦り

あらら、無理みたいだね。で? 女神を助けたいのはわかったけど、ボクらどこへ向かえばいいの?

鬼・基本

それもこれから、お前達が調べるのだ。

霊弟・反省

えー。気が遠くなるなあ。

執事・悲しい

うう。早くお嬢様の為にも、使命を済ませて帰らなくては……。

鬼に連れられて、近未来の世界へやってきた6人。

はたして一行は春の女神を助けることができるのでしょうか?

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