二人の「想い」が交錯する「女王蜂の王房」の秀逸な舞台装置を考える

女王蜂の王房 めのう編 スタート画面「蜂」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

「働き蜂」?

「はちみつ」?

いやいや、一番多くの方が連想するのは「女王蜂」でしょうね。他の蜂たちの何倍もの寿命を持ち、圧倒的なその体で蜂の巣の主・絶対的支配者として蜂たちを従えています。
固まった蜂蜜

女王蜂だけが食べる「ローヤルゼリー」は万病へ効く薬であり、古来より神秘的な存在として崇拝されていました。

つまり、我々にとって、女王蜂=神秘性、絶対性を持つ神のような存在ではないでしょうか。

このPCゲーム作品「女王蜂の王房」は女王蜂となるべくして産み落とされた二人のヒロインと、彼女たちが接する「雄蜂」(男性キャラクター)との深い愛のストーリーです。

「女王蜂」と「雄蜂」だけの世界

蜂の世界のピラミッドを皆さんご存じですよね。

  • 大多数の働き蜂
  • 少数の雄蜂
  • ただ一匹の女王蜂

の三種類からなります。

当然、働き蜂(雌)は卵を産むことができず、一匹の女王蜂に献身的に尽くすことだけですよね。雌として生きることができないんです。

この「女王蜂の王房」では「めのう」と「輝夜」という二人の、そして別々の世界に住む「女王蜂」候補である王女がフィーチャーされます。

そして、彼女たちを囲む男性キャラクター(雄蜂)との恋愛でストーリーが展開します。

この二人の王女はそれぞれ異なった背景を持っています。

心優しき争いを嫌う白き女王蜂「めのう」。

凌辱の中でまだ見ぬ愛を求める黒の女王蜂「輝夜」。

二人のまったく異なる視点から展開するストーリーが本作品最大の魅力になります。

様々な属性を持った「雄蜂」との「生の営み」

女王蜂の王房 めのう編 紅玉のスチル

本作品は18禁PCゲームですので、男性キャラクターとのエッチシーンが盛り込まれています。ポイントはそれぞれのキャラクター「めのう」「輝夜」が持っている属性と男性キャラクターの属性が掛け合わさり生まれる、非常にディープな「生の営み」です。

男性キャラクターにはそれぞれ特徴があります。

「調教」「加虐」「被虐」「愛咬」……など、アブノーマルな性癖をもつキャラクターたちと、いわば白・黒とも言える、異なる属性を持つ主人公がどのような愛を交わしていくのかがストーリーの中心となります。

18禁であるからこそ生まれる「生と性」の奥深さがここにはあります。

恥じらいの中から解放されていく快楽、羞恥の中で生まれる純愛、蜂という設定が、「生きる、生み出す、そのためのセックス」という生と性をシンプルに具体化します。

その結果、プレイヤーがストーリーに集中でき、ゲームを楽しめるようになっています。

二人の女王蜂が交錯するストーリー

「女王蜂の王房」めのうと輝夜

PCゲーム「女王蜂の王房」は「めのう編」と「輝夜編」の二つ種類の異なるパッケージから構成されます。めのうと輝夜が持つ属性が違うので、当然ストーリーの内容(エロさ、アブノーマルさ)は異なるのですが、それぞれが完全に独立したストーリー、ゲームというわけではありません。

めのうと輝夜が対となる存在としてそれぞれのゲーム内に登場し、主人公(めのう編ならばめのう)の存在を際立たせるものとしてもう一人(めのう編ならば輝夜)重要な役割を担います。

純白は漆黒があってこそその輝きを増し、漆黒は純白の中でこそ闇を示します。

互いの「女王蜂候補となりうるライバル」の存在があることで、それぞれの主人公のキャラが立ち、プレイヤーは感情移入できるのです。

一般的に没個性になりがちな乙女ゲームの主人公をこうやってキャラ付けする手法は、非常に斬新かつ効果的なものだと言えます。

「女王蜂の王房」 まとめ

難しく書きましたが要はこういう特徴を持ったゲームということです。

  • 二人の立場が異なる主人公
  • 色々な性癖を持つ男性キャラクター
  • 「白・黒」と対にあたるヒロイン×男性キャラクターによってエッチシーンのバリエーションが豊富
  • 二人の主人公という設定によりキャラが立つ
  • 「蜂」という設定が「生と性」を強調させる

ひつじぐもの発売する「女王蜂の甘美なる交合」を原作として、PCゲーム「女王蜂の王房」は誕生しました。シチュエーションCDではあじわえないディープなストーリーが楽しめるはずです。