最高の盛り上がりを見せる歌バトルも前半戦が終了しました。
そして訪れた楽屋にはオリビエ、アオジロ、レジェンド、チザネの4人。
後半戦に挑む他の惑星の代表について、話を聞こうとしたところ……?
「後半の見どころねぇ。やっぱり順当に行くなら、あいつじゃない?
ほら、アーティスト肌って噂の……」
「金星のテディ……」
遠征ライブで地球を訪れていた金星の超銀河アイドル、テディ。
「な、なんで僕のお腹に注射器……?!」
ステージで暴れるテディを麻酔で眠らせた際に
命の恩人と勘違いされたあなたは、
恋愛に超積極的な金星風アプローチを受けることになり──!?
「そうそう、そいつだよ」
「楽器演奏するのも上手いっていうしな。今回のバトルの要注意人物だぜ」
「金星は……変わった星だから……みんな何かしらの芸術的特技を持ってるって聞いてる」
「歌も最高のものを準備してくるでしょう。
しかし、観客の好感度という面を考えると……」
「海王星のキキョウも侮れねーよな」
「えぇ!? でもキキョウは上辺の顔はいいけどさぁ……なーんか好かないんだよね。裏で何考えてるかわからないっていうか、バカにされてるみたいに感じるっていうか」
「しかし人の好みはそれぞれですから」
「あっ、でもそれいったらよ、木星のポルポルなんて歌とか歌えんのかな!? どう見てもそういう見た目じゃねー気がする」
「でも、あの木片みたいなツノ……小鳥が止まってさえずっていてもおかしくないから……」
「ぷっ……小鳥って!
でもあいつなんか存在が天然記念物っぽいよね。
なんだっけ、この地球にある古い木の名前、ええと……」
「屋久杉、でしょうか?」
「そう、それ! なんか屋久杉の精霊っぽくない?
静まれー森の主よー、とかそんな感じ」
「どんな感じだよ、意味わかんないし!」
「でも……みんな侮れない……強敵」
「アオジロのいう通りですよ。先ほどステージを終えたばかりのルドラの歌も、いつまでも握手が鳴りやみませんでした」
「あんな俺様王様みたいな奴が、あんな歌を歌えるとはね」
「人は見た目や性格だけじゃはかれないってことだよなぁ……」
お話が盛り上がっているようですがみなさん何気に仲が良いのでしょうか?
次はそのあたりも聞いてみましょうか。
次号に続く!