ヒロイン「独逸くんは弟を見間違えたりしないの？」
独逸「みんな顔も性格も違うからな」
ヒロイン「さすがお兄さんだね」
独逸「ただ、名前はよく忘れる」
ヒロイン「え」
独逸「そういう時は『はしゃぎ野郎』とかあだ名つけて呼んだりする」
ヒロイン「はしゃぎ野郎…」

独逸「俺が部長か。張り切らねーとな」
ヒロイン「プレッシャーはある？」
独逸「大勢をまとめんのは慣れてる。それに…」
独逸「言うこときかない弟には拳でわからせる！」
独逸「ま、最終手段だけどな」
ヒロイン「部員のみんなは弟じゃないよ？」

独逸「それでさっきの泳ぎ方だけど…」
独逸「ハッ！虫！！」
ガシッ
独逸「なっ、なんで腕を掴んで…そっか、今は我慢か…」
独逸「我慢…待て…くっ、俺は待てが何より嫌いなのに…！」
ヒロイン「ちゃんと待てたらジャーキーあげる」
独逸「なにっ！じゃあ頑張る！」

独逸「先生へのプレゼント決まった？」
葵「う、うん。僕はこれ。生肉だよ」
独逸「人間って、生肉食べるのか？」
葵「ええっ！？ど、どうなんだろう」
独逸「俺はこれな！カッケー枝！どうよ」
葵「わぁ、いいな！…でもコーチ喜ぶかな？」
独逸「えっ」

金丸「ううーん…」
独逸「こんな所で寝て、獣人化しちまったらどうする」
金丸「だってお日様の下って気持ちいいよ」
独逸「まあ確かに…おいお前、ガム噛みながら寝るな！」
金丸「なんでえ？」
独逸「うっかり喉につまらせたら大変だろ」
金丸「…なんかお母さんみたい」

七星「…見られてる」
独逸「あそこの女子たち？」
七星「そう。この気…すごく熱っぽくこっちを見てる」
独逸「それってもしかして…」
独逸「俺のこのカッケー枝がほしいんだな！？」
七星「間違いないね」
独逸「でも残念！これはやれねーな！」
七星「うん、諦めてもらおう」

ヒロイン「寮生活で困ってることない？」
独逸「広いし綺麗だし、とくにないよ」
ヒロイン「そっか、よかった」
独逸「あ…やっぱ１こあった」
ヒロイン「なに？」
独逸「部屋に先生を連れ込めないこと」
ヒロイン「！」
独逸「発情期近いと、どうしても――」
ヒロイン「わーわー！」