ボルケーノ・ポルポルの故郷、木星。
太陽系一大きな緑の惑星として有名な星ですが……。
盛り上がるトークの続きはさて?
「貴様の星は銀河一の大樹以外に見どころはないのか?」
「大樹以外っつーと……とにかく木とか自然とかきれいな空気とかとりあえず自然しかねえ!」
「退屈そうな惑星だな」
「あっ、でも空気がきれいなおかげで、大樹のてっぺんから見る星空は格別だぜ? こう、流星群や天の川がぶわーって空一面に広がって、光の洪水みたいなんだ」
「テディあたりが聞いたら見に行きたいといいそうな景色だな」
「おめーや会場の嬢ちゃんたちだって見たら驚くぜ。俺の歌の歌詞だって星空を見ながら考えたんだ」
「貴様のようなガサツな男でも星空を愛でる心があるとはな」
「木星人に自然を愛してねえ奴はいねえよ。つっても単純にきれいだなーとかそんなだけどな」
「自然の声を耳で聴き、星の瞬きに遥か先の未来を見る、というところか。くくっ……我ながら俺様らしい詩的な表現だ。
しかしその話を聞いて少しだけ貴様の歌が楽しみになった」
「会場の嬢ちゃんたちも俺の歌、期待しててくれよ!? 絶対聞いて損はさせねえ。聞いたら必ず俺に投票したくなるぜ? ちなみにCDは8月6日発売だ」
「夏真っ盛りに発売とは暑苦しい貴様にお似合いの発売日だな」
「灼熱の熱帯夜にでも枕元で聞いたら満天の星空が嬢ちゃんたちの頭の中に広がるぜ?」
「おっと、ここで投票の中間結果が出たようだな?」
「おっ、どうなってんだ? てか俺の歌を聞く前に票を入れるとか歌バトル舐めすぎだろ!?」
「すでに事前の活動で特定のファンがついたアイドルもいるからな。戦いというのは歌に限らず始まる前からすでに始まっているのだ」
「く~~~~っマジかよ! 甘く見てたぜ!!
んで、気になる結果は……?」
「……むっ、これは…………なんと前半登場の4人が同点1位だと!?」
「すげえな、僅差どころの差じゃねえとか。ますます手が抜けないぜ!」
「ふっ、貴様もせいぜい死力を尽くすことだ」
「そんじゃ後半も飛ばしていくぜ!!
俺の歌に全人類が酔いしれる待ち待ったステージの始まりだっ!」
歌バトルようやくの後半戦スタート!
それでは次のステージでまたお会いしましょう。