戦後のキャバレーを舞台に、麻薬〈角砂糖〉をめぐり愛憎渦巻く男女を描いた人気シリーズ『キャバレーと角砂糖』の最新作『キャバレーと角砂糖 -1949- 城井弦』を2025年9月19日(金)にリリースいたしました!
収録を終えた猿飛総司さんのインタビューが到着したのでご紹介します!
城井弦役・猿飛総司さんインタビュー
――収録ありがとうございます。お疲れさまでした!
――今回の企画についての印象や感想を教えていただけますでしょうか。
城井弦役・猿飛総司さん(以降、「猿飛総司」):時代設定から背景、取り扱っているものも含めて、なかなか重いものを扱っているなと思いました。台本を読み進めていくと当たり前に麻薬が出てきたりして、「戦後の日本ってそうだったよな」としみじみと感じさせられる作品です。時代考証もしっかりされているので、それに合った芝居をしなければと思いましたね。
――演じられたキャラクターの魅力をお伺いできますでしょうか。
猿飛総司:僕にとっておじいちゃんの世代の人々になりますが、皆、ある種の悲劇を背負っていると思うんです。弦も色々なものを背負っていますが、それでも自分なりに前を向いている。自分がやりたいことをちゃんと見つけて、どうしていきたいかをはっきり思っている人間なんです。弦だけでなく、きっとその時代の人々がそうだったのかと思いますが、強さを感じました。
――城井弦を演じるにあたって心がけた点や難しかった点はありますでしょうか?
猿飛総司:まず時代に合った喋り方にこだわりました。ディレクションを受けながら最初にすり合わせていって、自分が最初に持っていたプランとは結構違うものになりましたが(笑)。僕が演じさせていただいたシチュエーション作品の中では珍しい喋り方をずっとしていて、古い映画を見た経験が役立ちました。
――古い映画というと?
猿飛総司:「男はつらいよ」。チャキチャキの江戸っ子弁があの作品にはありますよね。昔の映画を見ていると、みんな喋るのが早いんです。自分の祖父のイメージでも、おじいちゃんって喋りが遅いのかなと思うけど実際は結構早い。あの時代はみんなが急いでいたというか、今ほどゆったりしていなかったんだなと思いながら演じました。
――当初と違うプランとのことでしたが、違う弦が生まれていた可能性もあったのでしょうか?
猿飛総司:はい。基本的にシチュエーション作品では一文字一文字大事にするべきだと思って、普通の喋りよりもゆっくり目に喋ることが多いんですが、今回はかなり早くしました。
耳元のシーンなどはそのままいくと台詞が少し面白く聞こえてしまうかもしれないのでグラデーションをつけましたが、台詞の雰囲気を残すか、聞き馴染みのいい声にしていくかという調整が難しかったですね。
――演じやすかった側面などありますでしょうか?
猿飛総司:弦は結構はっきりした性格なので、頭が良いところや感情を大きめに出すところ(特典等)は演じやすかったです。最初の方で長く説明するシーンは家で読んだ時、結構難しいかなと思っていたんですが、実際に演じてみたら、ずらずらずらずらガンガンガン!「ちょっと聴いてるか?」ってバッと喋るスタイルが弦にはまっていて、逆に演じやすかったです。
――今回の収録で印象に残ったシーンや台詞はありましたでしょうか? また、聞きどころをぜひご紹介してください!
猿飛総司:キャバレーに潜入するシーンが面白かったですね。特に聞いてほしいのは、一瞬だけ頑張って英語を喋っている弦のシーンです。和製英語的なものですが(笑)、弦はまだ英語を知らないゼロベースの状態なので。
また、潜入して小声でこそこそ喋っているところも、聞き手の人と一緒になっている感じがして楽しかったです。
――弦は記者として「〈東京ローズ〉の正体」を追い続けますが、猿飛さん自身が記者だったらどんな記事を書きたいですか?
猿飛総司:僕が記者だったら、弦も言っていたように、弱い人を救うような記事を書きたいと思う。でもそれは強いものの闇を暴くことになるから、闇を暴くって怖いよなと思うし、誰かがやってくれないと闇のままだと思うから……正直、記者にはなりたくないです(笑)。どうしても書くなら、幸せな記事がいいですね。「犬が生まれました」みたいな(笑)。
――最後に、CDの発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
猿飛総司:僕、猿飛総司にとってまた一つ新たな扉を開けてもらった作品、新しいことをやらせていただいた作品になっています。普段の僕を知っている方でも、また新しい気持ちでこの城井弦というキャラクターを聞いていただけるんじゃないかと思っております。ぜひその時代に思いを馳せて、聞いていただけたら嬉しいです。
『キャバレーと角砂糖 ー1949ー 城井弦』商品情報

【タイトル】キャバレーと角砂糖 ー1949ー 城井弦
【DL配信日】2025年9月19日(金)
【パッケージ発売日】2025年11月21日(金)
【価格】2,970円(税込)
【出演】猿飛総司
【発売元・販売元】ひつじぐも
【あらすじ】
進駐軍の車に轢かれそうになったところ、城井弦と名乗る雑誌記者に助けられた貴女。
やがてふたりは潜入取材をきっかけに意気投合するが、弦の追う〈真実〉は貴女の最も深い秘密――かつて連合国軍の間で噂された幻のアナウンサーの正体に迫るものだった……。
「『命の恩人』? なんか照れちまうなぁ。『できることならなんでもする』なんて大げさな」
「ああ……ッ、初めて君を目にした瞬間、俺は君に惚れちまったんだ」
「これが〈角砂糖〉の効果……ッ。アハハハハハハ……!! ホントに、なんて凄まじい……――」
【トラックリスト】
- -1960-
- 進駐軍のジープから逃れて
- 純喫茶と珈琲
- 〈New Tokyo〉潜入
- 君の全てを
- 連れ込み宿にて
- 真実
- 角砂糖の熱情
- どこにいたって君に会いに行くよ
『キャバレーと角砂糖』公式サイト
ひつじぐも公式通販はこちら
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『キャバレーと角砂糖 ー1949ー 城井弦』特典情報まとめ(出演:猿飛総司)
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