インターンシップ体験者の声

鈴木菜香さん

鈴木さん

シナリオライター

医療事務として1年勤め、その後は独学でシナリオを勉強。人生において「書く」ことに常にこだわってきたことに気付き、ひつじぐものシナリオライターインターンシップ参加を決意する。

『書くことは好きだけど、果たしてプロとして通用するのか?』

そんな不安に襲われながらも、会社までの道のりを歩いたインターンシップ初日から早半年。今現在、少しずつではありますが前に進めているような気がします。

Q1:もともと文章を書くのは得意でしたか。

あまり褒められたことが無いので得意かどうかは分かりませんが、書くこと自体は子どもの頃から好きだったように思います。

小学生の時は、大好きなアニメキャラと自分が恋愛する夢小説を、ノート3冊以上にわたって執筆していました。それが楽しくて楽しくて、時間を忘れて執筆にのめりこんだのを今でも強烈に覚えています。

また高校生になって演劇部に入って以降は、趣味のような形で演劇用の脚本を書いたりしていました。

社会人になってからは、日本シナリオ作家協会様のシナリオ通信講座を受講するなど、振り返ってみるとどの時期においても、書くということだけは手放さなかったように思います。私は元々飽きっぽいというか、『これは駄目だな、向いてないな』と思ったらあっさり諦めるタイプの人間なのですが、下手でも書くことだけは諦めたくないと、ずっと心のどこかで思っていたのかもしれません。

Q2:シナリオライターインターンシップに参加した理由は何ですか。

大学を卒業して最初の1年は、とある総合病院に事務職として入社しました。ただ、そこでの仕事を続けていくというイメージがどうしても出来なくて、色々と悩んだ結果辞めることになりました。それからまた1年、前述のシナリオ通信講座を受講しながら某芸術大学大学院の映像研究科合格を目指していたのですが、二次試験であっさりと落ちてしまいまして……。

ひとしきり落ち込んだ後、思ったよりも書くことにこだわっている自分に気づきまして、いっそそれを仕事にする方法を考えようと頭を切り替えました。そうやって色々と調べていく中でひつじぐも様に巡り合い、未経験者にも門戸が開かれているという点で、インターンシップへの参加を決めました。

Q3:社内の雰囲気やメンターについて教えてください。

とても和気あいあいとしていて居心地の良い雰囲気でした!

皆様それぞれ案件を抱えていて忙しいのは忙しいのですが、かといってピリピリしているわけでもなく、常に社内は笑い声に溢れていました。

服装も髪型等も常識の範囲内であれば基本的に自由ですし、なんといっても猫がいて、その存在にはとても癒されました。(とは言え、私自身が重度の猫アレルギーのため、残念ながら途中で在宅に切り替わることになってしまったのですが……)

シナリオの添削や指導をしてくださったかほく麻緒さんには、乙女をキュンとさせるシナリオとは何ぞやというところを、女性向けゲームシナリオ初心者の私にもわかるように丁寧に教えて頂きました。

私が社内でインターンをしていた時期は、かほくさん自身とても忙しそうな時期でもあったのですが、それでも日報やチャットワークを使ってコミュニケーションが取れていたので、常に安心感がありました。

Q4:シナリオライターインターンシップに参加するまでや参加中の課題ややった勉強について教えてください。
インターンシップに応募した当時、私はそれまで女性向けゲームを一度もプレイしたことが無かったのですが、幸いにも実際のインターン開始までに時間がありましたので、その期間を使って女性向けのノベルゲームや、ソシャゲなどをインストールしてプレイしながら勉強をしました。

他には、吉神あやさんの著書『キュンとさせる乙女シナリオが書ける本』を読んで、自分の中でイメージを広げていきました。

インターンシップが始まってからは、担当するシナリオのアプリをやり込んだり、配信前のものは類似のアプリを探してプレイしてみたりと、既にリリースされているものが一番の教材になったように思います。

中でも自分が執筆したシナリオの初稿と、実際に配信されているシナリオの読み比べは落ち込むこともしばしばですが、自分でも気づかなかった癖や駄目なところが浮き彫りになるので、欠かさずやっています。

Q5:シナリオライターインターンシップ終了後はどのような仕事に取り組んでいますか。

今現在は某ソシャゲのイベントに出て来るキャラシナリオや、チャットノベルアプリのシナリオ、また某ブラウザゲームのボイス作成を担当させて頂いております。

某ソシャゲシナリオの方は、とにかくキャラの多さと甘いストーリーが特徴的なゲームですので、私自身も実際にプレイして、少しでも多くのキャラと出会って自分の中の引き出しを増やそうと奮闘している最中です。

チャットノベルの方は一転して、リアルな会話で物語が進んでいく形式ですので、また違った難しさがありますね。とはいえ、元々会話劇を書くのは好きだったので執筆はとても楽しいです。

ボイス作成の方もとにかくキャラが多いので、常に1人1人調べながらの作業になってきます。短い文言の中でもきちんと個性を書き分けて、ユーザーの皆様にも違和感の無いようにお伝えするのが最大の難しさであり、同時にやりがいでもあります。

Q6:最後に、シナリオライターインターンシップに興味のある方にメッセージを

『書くことは好きだけど、果たしてプロとして通用するのか?』

そんな不安に襲われながらも、会社までの道のりを歩いたインターンシップ初日から早半年。今現在、少しずつではありますが前に進めているような気がします。諦め癖の付いている私がこうして続けられるのも、かほく麻緒さんをはじめ、ひつじぐもの皆様のサポートがあってこそだなと実感しております。

未経験者がシナリオライターとしての一歩を踏み出すに当たって、これほど充実した環境は無いでしょう。

インターンシップに興味を持っている皆様におかれましては、ぜひ勇気を出して、まずはコンタクトを取ってみてほしいです。実際に話を聞けば、より具体的なイメージも出来ると思います。私個人としては、あの時応募して良かった!と、過去の自分の選択に感謝しきりです。ぜひご検討ください!

A. S. さん

A.S. さん

ディレクター

地元の大学を卒業後、事務職を経て上京。ひつじぐものインターンへ。現在は夢のゲーム業界に無事就職を果たした。

「シナリオよりもプロットやディレクションが向いているかもしれない」と言われたことが今の仕事にも繋がっています。

Q1:もともと文章を書くのは得意でしたか。

どちらかというと得意なほうだったと思います。

学生のころは感想文とか小論文とかあまり好きではなかったのですが、大学生のころから小説を書いていたので、フィクション限定でしたら基本的な文章力や“書く体力”みたいなものはあったのかと。長い文章を書くことも苦痛ではなかったです。

ただ文章力があるのかどうかは自分でもよくわかりません。その分、「下手だからもうやめよう」みたいな葛藤は少なかったのかもしれませんね! やってみたいからやる、という感じで、才能とか気にせずひたすら書いてました。

どんなものでも書きっぱなしにしないで完結させるということを小説を書き始めた最初のうちから意識していたのでそれだけは得意だと言える気がします。

Q2:シナリオライターインターンシップに参加した理由は何ですか。

実はけっこう勢いでして……

元々ノベルゲームが好きだったのですが、一年前のクリスマスごろ急に「よし18禁のゲームやってみよう!」と思いついて、昔Amazonの「欲しいものリスト」に入れっぱなしだったひつじぐもさんの「女王蜂の王房」をポチったんです。

それがものすごく面白かったので、この会社は他にどんなゲームを作っているのかとサイトを見に行ったらインターンシップの募集広告を見つけました。

ゲーム業界は専門学校なんかを出て新卒で入社しないと入れないものだと思いこんでいたので「未経験可」とあったのでこれは!と思って応募しました。元々面白そうだとすぐ自分もやってみたくなる性質で、臆面もなく色んなことに手を出すタイプだったので、数日だけ迷ってすぐ応募しました。

(あと「女王蜂」のシナリオを書いた方に会ってみたいというミーハー心です!)

Q3:社内の雰囲気やメンターについて教えてください。

オフィスは静かで、それぞれが振られたタスクをもくもくとやっている感じです。集中できる環境でした。席も決まってなくてわりと自由でしたし、畳の掘りごたつみたいな席があったりとユニークです。

現在、オフィスに掘りごたつはありません。

フォローバックはとても丁寧に見ていただきました。印象的だったのは、何か不安などがあったら直接話しにくいときはチャットやメールなど文章で良いから相談してくださいと仰っていただいたことです。

それからゲームシナリオの基本的な知識や乙女ゲームのルールなどを習い、時間を計りながら執筆の練習をして、数週間くらいで実務に入らせていただきました。

内容もジャンルも色んな案件を経験できましたが、その中で自分に何が向いているのか適正を見てもらえたのがとても大きかったです。そこで、「シナリオよりもプロットやディレクションが向いているかもしれない」と言われたことが今の仕事にも繋がっています。

Q4:シナリオライターインターンシップに参加するまでや参加中の課題ややった勉強について教えてください。
応募した後、返事が来るまでは、ひつじぐもさんのHPにも書いてある「無人島課題」を書いてみました。とりあえず何かゲームシナリオというものを一度書いてみたかったので、ネットで一般的な形式を調べて、自発的にやっていました。そのあと他の課題を出されたので提出することはなかったのですが。

インターンが決まるまでの課題は「こういうキャラでこういうシーンを何文字くらいで書いてください」という感じのお題をいただいてテキスト作成をしたり、今まで書いた小説を少し提出しました。それから社長のブログで紹介されていた乙女ゲームシナリオの書き方の本を読み、もう一冊似たような本を買って読んだりしていました。

参加中の課題は実務メインだったので、実践力を身につけられたと思います。

Q5:シナリオライターインターンシップ終了後はどのような仕事に取り組んでいますか。

終了後も継続して在宅でお仕事を頂いておりました。わたしはシナリオライティングはあまり向いていなかったようなので主にプロット作成の仕事です。

お仕事をさせていただきながら就職活動をしていたのですが、ゲーム制作会社に中途採用が決まりました。

現在はシナリオディレクターとしてスマホアプリ乙女ゲームのシナリオディレクション業務を行っています。主に月ごとのイベントシナリオや短いシナリオのプロット作成と、それを元にライターさんが書いたシナリオの監修などです。あとは稀にSSを書いたり、イラスト発注の資料作りや技の名前を考えたり、それからボイスの収録にも行かせてもらいました。

入社して三ヶ月くらいなのでまだまだアシスタント的なポジションですが、今まで無縁だったシナリオ関係の仕事に携われてとても充実しています。

Q6:最後に、シナリオライターインターンシップに興味のある方にメッセージを

なんとなく普通の会社員になる人はたくさんいると思いますが、なんとなくシナリオライターになる人はまずいない、と思います。

なろうと思わないとなれないからです。クリエイティブ系の仕事は大体そうではないでしょうか?

なるためには一歩を踏み出すこと。まずは応募しないと何も始まりませんし駄目だったら駄目で諦めがつきます。実際わたしはライトな文章がどうにもかけなくてライターは諦めたのですが、お陰で向いていることが見えてきました。

大袈裟じゃなく、人生の転換期だったなぁと思っております。

……ちなみにというか、やっぱりというか、ゲーム業界の人は十中八九オタクなのでそういう意味でも転職してから楽しいです。昔地元で普通の事務職していたときのことを思い出すと考えられない環境です!