後半戦に挑む代表の話で盛り上がる楽屋でしたが、どうやらみなさん仲が良い様子……。
もしかして歌バトルで地球に来る前にも会ったことがあるのでしょうか……?
「は? オレらが思ったより仲がいいって?
いや、オレは火星から出たこと今までないし、初めて会ったぜ」
「火星は外の星に出るにもいろいろ締めつけがあるしね。ほら戦闘民族だなんだって銀河帝国の承認がさぁ。
その点、僕のいる水星はユルユル。チザネのいる土星にもレディと一緒に何度か行ったことがあるよ」
「オリビエ、我の星の誇る銀河大図書館をデートスポットのように軽々しく使うのはやめてください」
「ふたりも面識があったんだ」
「なんだ、俺以外みんな知り合いなのか?」
「違う。僕は……チザネの顔しか見たことない」
「我は銀河大図書館の蔵書の購入のために、様々な惑星に寄ることがありますから。アオジロとは冥府に関しての書籍を手に入れる際に……」
「へぇ、司書っていうより子供のお使いって感じ?」
「むっ、我は子供じゃありませんっ!」
「まぁまぁ落ち着けって。おまえは物知りだし充分大人だって」
「そうですよ、オリビエもレジェンドのように人を外見で判断しない術を身に付けてください」
「はいはーい。でも僕ってフェミニストだから女の子の顔以外は覚ええてもすぐに忘れちゃうんだよね」
「オーリービーエー!?」
「ああもう、わかった、わかったから! みーんな仲良くしような」
「はぁ……うるさいのは苦手だ……」
それはそうと、みなさんそろそろ集合時刻なんじゃ?
「うわっ、いっけね、もうそんな時間かよ!」
「舞台裏で後半の流れのチェックあるんだっけ?」
「我らの出番はすでに終えましたが、だからといって遅刻をしてもいい理由にはなりません」
「……もう早く帰りたい」
「そんなこといわずにアオジロも行かなきゃな」
「じゃあ、後半もよろしくね!」
こうして楽屋を去っていく一行でしたが……。
これから始まる後半戦、どんな歌が聴けるんでしょうね?
次号に続く!