恋の催眠騒ぎ第42話「海に消えた彼をさがせ!」

第42話 海に消えた彼をさがせ!

とある港町。船から下りてくるのは女主人と奇術師です。

せっかくの船旅ですが、どうやら大変だったみたいですね。

奇術師・基本

昨日の嵐はすごかったですね。我々の乗った船も、もう少しで直撃するところだったそうです

マダム・基本

思いつきで船旅に出るものじゃないわね。天気予報くらいは見てから出発すればよかった

奇術師・基本

帰りは気をつけましょう

?・姫

もし、そこのお方

奇術師・基本

おや。もしかして我々のことですか?

10ヒロイン・基本

そうです、異国の方。しばし、私の話を聞いては頂けませぬか

マダム・基本

なにかお困りのようね。いいでしょう、話してごらんなさい

10ヒロイン・悲しみ

ありがとうございます。先ほど船から下りられたご様子。昨日の嵐についてもご存知でしょう

奇術師・真顔

いつ船が転覆するかと思って、久々に生きた心地がしませんでした

10ヒロイン・悲しみ

その嵐で、私の婚約者が乗った船が沈んだやも知れぬのです

マダム・悲しみ

かもしれない、というと

10ヒロイン・基本

ちょうど嵐の前に海に出て、まだ港に帰らない。というのが正しいのです

10ヒロイン・基本

彼も水軍の頭領。私にも覚悟はございました

10ヒロイン・悲しみ

ですが、嵐で航路が狂い、帰りが遅れているだけ。そんな思いも捨てきれず……

マダム・基本

婚約者が無事でいるかどうか知りたい、ということね

奇術師・基本

事情は分かりましたが、我々は船乗りなどではありませんよ

10ヒロイン・基本

私も、この広い海で見つけられるとは思っておりませぬ。ですから、異国になにかよい知恵がないかと……

マダム・あやしい笑い

なるほど。それはなんとかしてあげたいわね

奇術師・基本

なぜ私のほうを見るのでしょうか

マダム・あやしい笑い

あなたの奇術を信頼していますもの

10ヒロイン・笑顔

もしや、なにかよい手をお持ちなのでございますか!?

奇術師・基本

……そこまで言われれば、やってみないでもないですが

10ヒロイン・基本

ぜひとも、お願いいたします!

奇術師・基本

この奇術は久しぶりなので、あまりオススメはしませんがね

奇術師・基本

目を閉じてください。ちょっとぼんやりしますよ

マダム・基本

信頼はしているけれど、他の女性に催眠をかけるのを見るのは複雑な気分ね

奇術師・ニヤリ

そう妬かないで頂きたいものです。では、ワン、ツー、はい

10ヒロイン・基本

……なんだか、とても深く眠っていた気分です。ところで、なにをなさったのでございますか?

奇術師・基本

それは自分の体を見てみれば分かると思いますよ

10ヒロイン・驚き

自分の体……あっ、手が透けている!? それに、ちょっと浮かんでいるような……

マダム・基本

私たちにもうっすら見えるけれど、幽霊のようだわ

奇術師・基本

幽体離脱というやつです。もし婚約者も幽霊なら、これで出会えるでしょう

10ヒロイン・驚き

な、なんと……しかし海狼が、婚約者が生きていたら、どうしたらよいのでしょう

奇術師・基本

その時は……戻ればよいのでは? なんとかして

10ヒロイン・悲しみ

そんな無責任な!

ガタガタ! ガタガタガタ!

マダム・あやしい笑い

あらすごい。ラップ音がなるなんて、本当に幽霊だわ

奇術師・基本

おかしいですね。幽体離脱はまだ幽霊じゃないから、心霊現象は起きないはずなのですが

10ヒロイン・悲しみ

私にもなにやら分かりませぬが、そんなことより、戻れる方法を教えて下さりませ!

奇術師・ニヤリ

それもありましたか。さて、どうしましょうかね

謎のラップ音に、幽霊になりかけた姫。

奇術師たちはこの問題の山をどう片付けていくのでしょうか?

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