癒される声、癒されない声――津田健次郎さんの音声を解析して分かったあるものとは?

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「雨音で癒されて眠る」がコンセプトのシチュエーションドラマCD「雨枕」。

音で癒されるという事については諸説ありますが、今回、「1/fゆらぎ」に着目し、「雨枕二期」シリーズでも特に評価の高い「一」編を演じる津田健次郎さんの音声にを用いて、雨枕は科学的に癒されるのか? 眠れるのか? を考察してみました。

「1/fゆらぎ」とは

森林の画像

規則正しいリズムを持った音と、ランダムで規則性がない音が絶妙なバランスで構成されている音や振動などを「1/fゆらぎ」といいます。

「1/fゆらぎ」を含むものとして、心臓の鼓動、電車の揺れ、さざ波の音、小川のせせらぎ音、蛍の光り方などがあります。

「1/fゆらぎ」を含む音楽、声なども一部ではありますが存在しています。

「1/fゆらぎ」の効果

「1/fゆらぎ」を持った音や揺れは脳に直接働きかけ、リラックス効果、癒し効果があると言われています。

電車の揺れも「1/fゆらぎ」を持っています。

電車に乗っていると、結構な騒音があるにもかかわらず、なんだかリラックスして、いつの間にか寝てしまった経験がある方も多いのではと思います。

ということは、雨枕にも「1/fゆらぎ」が存在しているのではないだろうか……!?

「雨枕二期 一」の音声を解析してみた

さて、ここからが本番です。

「1/fゆらぎ」を含んでいるか調査するため、「雨枕二期 一」の音声サに「ゆらぎアナライザー」を用いて、音量についてサンプリング、スペクトル解析を行いました。スペクトルウィンドウは以下の画像です。

シチュエーションCD「雨枕二期 一」の音声を解析してみた画像

スペクトルウィンドウ

グラフ内の縦軸がパワー、横軸がゆらぎの周波数を表しています。

注目すべきは、赤色の直線近似です。

傾きλは、ゆらぎの程度を表しています。

λの値が大きい程ゆらぎが少なく規則性が高い事を示しています。またλの値が0に近いほどゆらぎが多くランダム性が高いことを示しています。

傾きλが1の状態で「1/fゆらぎ」となります。

今回、傾きλ=0.957の解析結果を得る事が出来ました。

「ゆらぎアナライザー」の作者によるとλが0.9~1.1であれば、その音声が「1/fゆらぎ」を持っていると言えるとの事です。

という事は――

津田健次郎さんの音声は1/fゆらぎを持つと言える……!!

「ゆらぎアナライザー」を使用した解析により、「雨枕二期 一」の音声は「1/fゆらぎ」を持ってる事が解りました。

津田健次郎さんのボイスだと本当に癒され、リラックス出来るという事になりますね。

ちなみに他の音声でも調査しましたが、全ての音声で「1/fゆらぎ」が出るわけではないのです。

今までいつの間にか眠ってしまっていた……という方は津田健次郎さんの音声は1/fゆらぎを持っていたからかもしれません!

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