予定されていたステージがすべて終わり……。
会場では銀河中より呼ばれた審査員の手により厳正なる審査中のようですが……。
おや……?
歌を歌い終えたばかりのキキョウと、トップバッターを務めたオリビエがステージに上がったようですね
「これで……予定されていたすべてが終了したわけですが……」
「思ったよりどの歌も甲乙つけがたい感じだったよね。
どう? キキョウはこの歌バトルの結果、どうなると思う?」
「それを私にききますか? もちろん最高のステージを見せましたし、私の勝利は揺るがない……といいたいところですが、そう簡単にはいかないでしょうね」
「謙遜しちゃってさ、らしくないんじゃないの?
僕は地球にやって来た時からレディたちに求められてるし、自分の勝ちはちっとも疑ってないけど?」
「しかしそれは会場の審査結果のみで勝利者が決まる場合ではないですか?」
「つまり何がいいたいの?」
「鍵を握るのはCDですよ。私たちがステージで披露した歌を収録したCDが発売されているでしょう?」
「投票券付きのやつだよね?
確か最終的な結果は、ライブ会場での審査員と観客の他に、地球全土から集まるレディたちの得票数によって決まるって」
「私はむしろ本当の戦いはこれからだといいたいのですよ。
ですから私はこの場での一字一句も自分をより良く見せるプロモーションの一環だと考えているのです」
「そんなの当然じゃないか。日頃から僕は紡ぐ愛の言葉ひとつひとつがレディたちの心に花を咲かす最高のサプリメントだと思ってるもん」
「手ごわいですね……くくくっ」
(ふっ、誰彼構わず口説き落とす豚野郎が。フェミニストなんて今時流行らないということを教えてくれてやる必要があるようですね……)
「なーんか感じ悪い笑い方」
「これは心外ですね。私はただ投票の結果が気になるだけなのに」
「そういえばこの歌バトル、投票結果で地球を征服する星が決まるってのはわかるんだけど、その他にも何かあったよね? なんだったっけ?」
「気になる今後の展開のことですね。いいでしょう、鳥頭の水星人のために少しばかりこの辺りでおさらいしときましょう」
キキョウのいう今後の展開とは……?
次号に続く!