ひつじぐものドラマCD・シチュエーションCDの企画について徹底解剖(後編)
- コラム
- シチュエーションCD, ドラマCD, 企画
前回はシチュCDの企画の作り方について前後編にわたってお伝えしています。前編をまだご覧になっていない方はぜひ前編からお読みください!
後編では、
- シリーズや作品のテーマ・ジャンルの決め方
- キャラ設定の決め方
- ひつじぐもの企画作りのこだわりポイント
の3つをお伝えしていきます。
シリーズや作品のテーマ・ジャンルの決め方
「ラブイチャ」や「シリアス」等のおおまかな方向性と発売日が決まります。それにあわせて企画書を作ります。
あとは企画者ならではで、面白そうと思った企画に予算を出します。
初心者がよく犯す間違いとしては、「これが売れ線だから作る!」「こういうものがランキングに入っているから作る!」とネタだけ取って企画案を出してしまうことです。
見せ方として参考になるタイトルはいっぱいありますが、大抵の場合、○○モノと呼べるようなジャンルは、モチーフにすぎません。企画者ならではのテーマとコンセプトが揃ってはじめてオリジナルの企画が完成します。企画者を企画者たらしめるのは、自身の切り口の独特さとそこに他者が共感できるかです。
また、企画していく中で「ここはあまり受け入れられないかも」と思ったら、マイナスの部分を消す感じで調整していきます。その他、お客様に評価されている自社タイトルのポイントを改めて分析し取り入れることもあります。
このような過程で例えば「キャラクターは生かすが世界観は変える」といったことになるケースもあり、企画者はこのような事態にあわせた切り替えができる必要があります。必ずしも自分が企画した内容がそのまま通るわけではないのです。完成形を想像しながら采配を再度行うため、シナリオライターやプランナー等、ある程度の専門スキルがないと企画者やディレクターになるのは難しいといえます。
シリアス・イチャラブ等によって発売時の売れ行きは多少変わりますが、ひつじぐもでは長期的に見てクオリティの高いものを作るほうがレーベルへの信頼感になると思っています。ちなみに、ラブイチャ系のシチュCD企画はコンセプトだけ決めたらキャラクター先行で走ることが多いです!
キャラ設定の決め方
ひつじぐも作品ではシリーズ毎にキャラクター3~4人での企画が多いですが、全員揃った時にバランスがいいこと、キービジュアルになった時の世界観が見てわかるかを重視してキャラクターの設定を決めています。
まずはキャラクターの簡単なプロフィールを作り、プロデューサーに承認されればどんどん詳細にしていく流れです。
キャラクターにどのくらい共感できるか、キャラクター設定を見ただけでも「現実にいたらこんな人物なんだろうな」と妄想できることを重視しています。
ひつじぐもの企画作りのこだわりポイント
企画のコンセプトからそれをどのように表現するかまで一貫性が最も重要です。
次に大事なのは、企画の巧拙よりも企画者の気合(熱量)です。面白くしたい、市場に評価してほしいという熱量こそが細部へのこだわりに行き渡りますし、こだわった部分は必ずお客様が気づいてくれます!
最後に、シチュCDのタイトル(シリーズ名)をすごく大事にしてます。タイトルだけで大体の内容がパッと想像できるのがベストですね!
まとめ
今回はシチュCDの企画についてご紹介しました。少しでもひつじぐもの企画作りについて伝わっていれば嬉しいです。
企画者は誰でもなれるわけではなく、シナリオライターやプランナー等の経験者や専門スキルを持っていないと難しいです。これから企画者(ディレクター)を目指そうと考えるのであれば、まずはシナリオライター、プランナー、営業としてシチュCD制作に携わってみてください。
ひつじぐもではドラマCDプランナー/ディレクターやその他の職種の募集を行っておりますので、興味のある方は是非ご応募ください!
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