発注側と受注側両方から見た、駆け出しクリエイターがメール営業で気をつけるべき5つのポイント

発注側と受注側両方から見た、駆け出しクリエイターがメール営業で気をつけるべき5つのポイント

こんにちは、ひつじぐも採用サイト編集部です。少し前に公開した、「下塗りをやってみよう~ゲーム画面を彩る職人CGグラフィッカーの第一歩~」に反響がありまして今後も「駆け出しのクリエイター」に向けて、こういったお役立ち情報の紹介を行うことになりました。

さて、この業界ではフリーランスのクリエイターが多くいますが、そこで欠かせないものはなんでしょう。それは営業です。

多くのコネクションを築いて独立されたような恵まれた環境があれば別かもしれませんが、もし何も仕事のツテがなければ営業するしかありません。

今回のお話はゲームシナリオライターをテーマとしていますが、他の職種にも当てはまるはずですので、是非参考にしてくださいね。

「シナリオライター 募集」

「シナリオライター 応募」

で検索した企業サイトを片っ端から当たって、応募フォーム、お問い合わせフォームの情報を埋めて、送信……。

間違っているとはいいません。

でも、そのやり方では限りなく反応率は低いのではないでしょうか。

人の印象は第一印象で決まるとよく言います。メールの文章にもそれが現れるもの。

今回、当社のシナリオ事業部が反応率20%以上を叩き出したメール営業方法のNG項目をご紹介します。

なぜ応募しようと考えたか、経緯を書いていない

なぜ応募しようと考えたか、経緯を書いていない

ストーリーで言う起の部分にあたるところですが、ここは掴みなので、必死に考えて書きましょう。

  • その会社のコンテンツがすきだから
  • 絵がきれいだったから
  • 書けそうに思えたから
  • 別のライターの紹介

何でもいいのですが、なぜその会社に応募しているのか? を書きましょう。人は感情を持った文章に心を動かされやすいものです。

業務経験者だけ、と書かれていても、常に人手不足のこの業界。社会人経験があって、きちんとした文章があり礼儀正しければ、アポイントまで取れる事だってあります。

自分を起用する事のメリットを提示していない

ポートフォリオ(業務見本)に自信がある方は何も言わずそれを提出するだけでいいのですが……。

なかなか世の中それでいいお仕事は取れません。

自分が応募しているという事は、他にも応募している人がいるという事。

  • いつでも打ち合わせに来社できる
  • 内勤ができる
  • プロットが得意、業務実績もある
  • 自分の企画したタイトルは常に○○○本は売上げが出る
  • 原稿料が他より安くて、いくらである
  • 三日後の締め切りでも50,000文字書ける
  • 御社の既存タイトルを誰よりも知っている
  • トライアルを無償で受けることができる
  • ファンタジーなら誰にも負けない

のように、特に数字を提示できると会ってみようかな? と担当者に思わせることができるでしょう。

自分のスキルを棚卸しして、相手の「困った」を解消しちゃいましょう。

相手を知っている事をアピールしていない

これは最初の経緯の項目にもにていますが、応募する企業の配信(販売)タイトルは一部でもいいから必ず触れておきましょう。

それを自分自身の感想でまとめる事が大事ですし、できれば本当にのめりこんでプレイできれば最高です。

営業のため……とプレイして、ついついおもしろくなって課金してしまった……という事がよくあるのですが、もし自社のお客様だということが担当者にわかれば、むげにされるはずがないですよね?

業務見本や職務経歴に書いてはいけない事を書かない

守秘義務があるであろう前職の業務内容をずらずらと書いてある経歴書。

サンプルであれば、キャラクター紹介も何もない、他社で発売・配信したサンプル。

恐らくまともな会社では取り合わないと思います。(滅茶苦茶上手だったりしたらお話は聞いていますが……)

「ライターなのにサンプル文章も自分で書き下ろせないの? 終わってる」

担当者は自社の仕事をどのようなクオリティ、スタンスで遂行できるかが知りたいのであって、勤めてきた会社の仕事の内容を知りたいのではないのです。書くならせめて、その経験をどのように生かしていくか、自分の言葉で分析すべきです。

もし許可を取っている場合はその旨を書いてあると安心ですね。

どうしても時間がない時は、トライアルを受ける旨を伝えてみましょう。

目的が書かれていない

仕事を取る事が最終目的ではありますが、基本メール営業では、「アポイントを取ること」を目的にしましょう。

逆に言うと、アポイントまで取れれば、ほぼお仕事を獲得したも同然という事です。

よく地域にお住まいで、打ち合わせに行けないという方がいらっしゃいますが、頻繁に打ち合わせできなくても、最初はご挨拶に行きます、と言って顔合わせしましょう!

ひつじぐもは福岡の会社なのですが、出張の際はお世話になっている取引先にご挨拶して回っています。取引実績のない法人でも、この日程しか会えないとなると、意外と予定を空けていただけるものです。

逆に、「交通費をもらえるなら打ち合わせに行きます」というのは最悪です。その必要がある場合は、自分が言われたらどんなふうに受け取るのか考えて、言葉を選ぶべきです。

ここまでたどり着くことができるにも関わらず、お仕事が取れないのであれば、対面で相手に不快な印象を与えている可能性があります。

まとめ

営業で仕事を取る際、実際のところ、制作物のクオリティよりも、仕事を気持ちよく行える相手であるかどうかのほうがよほど重要だったりします。

担当者のペルソナを設定して、その人に訴えるような文章を……と考えると、そこからライターの腕試しが始まっていますね!

イラストレーターやCGグラフィッカーに関して言うと、基本的に営業をしないことが通例となっている職種なのではないかと思ったり……仕事を募集しているのにPixivで仕事募集中。と書いているだけだったらもったいないですよ! きちんと仕事のクオリティを担保できる実力があって、営業すれば仕事が取れる可能性は多いにあると思います。

ひつじぐもでも、個人のライターが納品したものをリライトする火消仕事が継続的に舞い込むのですが、「シナリオライターはアーティスト。うかつに否定や修正の指示が出せないんですよ」という悩みを持たれているクライアントも少なくありません。

気持ちよくお仕事をしてもらうために、自分がどう動けばいいか? それを考えていたら、自然とどんなアプローチをすればいいか見えてくる気がしますね。

なお、当社でも内勤のゲーム制作アシスタントと外部パートナーのシナリオライターを募集しています。

既に独り立ちして実力に自信のある方は外部パートナーを、実力に不安がある方は内勤での応募をおすすめします。

ひつじぐもはあなたを待っています

応募にあたっては履歴書と職務経歴書が必要になります。選考を通過した方には応募から1週間以内に採用担当者よりご連絡します。