見積もりポーカー活用術
皆さん、こんにちは! ひつじぐものわたなべです。
今週の【プランナー兼シナリオライターわたなべのゆる日記】は、先日社内で行った「見積もりポーカーでの工数見積もり」のお話です。
よろしければお付き合いくださいませ!
皆さん、見積もりポーカーってご存知ですか?
私は全然知らなくて、先日社内で実践したときに初めて知りました。
これが個人的に面白く、かつ結果的にほぼぴったりの工数見積もりを出すことが出来たので、その成功体験を共有したいと思います!
今回私たちが見積もりに挑戦したのは、とあるゲームのプロット制作案件でした。
かなりの分量があり作業者一人で全ての制作を行うことは難しかったため、何人かで分担をすることに。
そのためには、作業全体にかかる工数を適切に測る必要がありました。
プロットがめちゃくちゃ得意なアイデアマンAさんにとっては3時間ほどの作業に思えるものでも、そこそこ得意くらいのBさんにとっては7時間ほどの作業に思えたりと、作業担当者が複数いる場合には適切な工数が測りにくい場合があります。
そこで使用したのが「見積もりポーカー」です。
手順としては以下の通り。
まず、作業者全員の中で共通の作業単位を決めます。
例えば、参考シナリオ2KBを読んでそのあらすじを2-3行で記入する、という作業を『1』単位と設定したとします。(およそ5分くらい)
その基準単位を元に、今回の作業Xはどのくらいの量なのかを作業者が各々考えて、該当する数字の書かれたカードを一斉に出します。
そのカードの数字が全員同じであれば(例えば20)、その『20』が今回の作業工数となり、『5分×20=100分』が作業Xの全体作業時間と見積もることが出来ます。
各々が考えて出したカードの数字がバラバラだった場合は、それぞれがどうしてその数字を出したのかを説明し話し合います。話し合いのあと、再度考えた数字を出し合い、全員の数字が一致するまでそれを繰り返します。
やっていること自体は割と単純ですが、見積もりポーカーでやることのメリットはいくつかあります。
まず、最初に作業者同士で基準となる作業単位を決めることで、的外れな見積もりが出なくなる点です。
全体作業の量や本数が大きくなればなるほど、果てしなく終わりのないものに見え見積もりもしにくくなりますが、基準をひとつ決めるだけでだいぶ明瞭に全体を把握することが出来ます。
また、作業者によって違った数字が出た場合にも、話し合いをすることによって何が数字を大きくしている(または小さくしている)要因なのかなどを知ることが出来、自分ひとりでは見落としていた作業工程が認識出来たりもします。
今回の見積もりポーカーでは、1担当あたり約8時間の作業工数を導き出すことが出来、ほとんど全ての作業者が見積もり通りに作業を進めることが出来ました。
見積もりポーカーは誰でも簡単に気軽に行えるところがとても良かったし、ゲーム形式だったので私でも気軽に意見を言えて、楽しく参加することが出来ました!
今回はプロット制作の見積もりに挑戦しましたが、今後は他の業務などでも見積もりポーカーを使用して効果を検証してみたいなと思います。
今週のまなび
見積もりポーカーは楽しいかつとっても有効!
今週のわたなべ営業
シナリオ制作やプロット制作の依頼を行いたいけど、見積もりがしずらくて……と悩んでる方がいらっしゃればぜひご一報を! 一緒に見積もりポーカーしましょう!
それでは、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
また次週、お会いしましょう~!
渡辺ちひろtwitter:@wchithinrob
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