育成方針

私たちが育成したいのはドラマCDをつくる人ではなく、日々を一瞬忘れさせるような強い魅力を放つコンテンツを一緒につくりあげられる人材です。何が流行しても何が廃っても変化に対応できるのが私たちの目標であり、究極的には転職したとしても第一線で活躍してほしい。そのための育成を考えています。

向き合うことに重点を置いた教育体制

ひつじぐもの勤務地は中央・総武線吉祥寺駅から徒歩4分。徒歩通勤圏内や隣駅の三鷹に居住している人もおり、職住近接をリアルに実践しています。

そんな私たちが重視するのは「人と人が向き合う」環境です。

入社するのは未経験者がほとんどです。定着しやすいように書類化や言語化に時間をかけるのはもちろんですが、入社前にしっかりとゴールを共有する他、ハウスルールから業界の基礎用語、仕事をする上での心構え、仕事に対する時間のかけ方などを一から上長(メンター)が指導します。

いずれリーダーになった時、プロジェクトの進行は自分だけで完結できません。誰かに協力してもらいますし、自分の熱量を人に伝えなければならないときが必ずやってきます。その時にビジネスチャットやメールしかコミュニケーション方法がなければ、どういう方法を取るべきか迷いが出てしまいます。

配信でデータが手に入るこのご時世にあえてCDという媒体を切り捨てないのは、手に取ったモノの重みが持つ強力な力を感じてほしいからです。同じように、人が人と出会い、場を共有することには理屈にならない引力が生まれます。

私たちは会って話す、話して解決するという、人が人と行ってきた基本的なことを心がけています。

業務を切り分けて分担する

専門スキルを高めていくのは重要です。しかし、職務内容を固定化しすぎると、プロジェクトでやるべきことに対して、自分がやるべきではないのではないか、専門分野ではないから口を出すべきではないのかもしれないといった、一歩引いた意識になりがちです。

オリジナルの企画はルーチンワークで対応できるほど簡単ではありません。ある程度雛形や手順書には頼りつつ、最も売上を最大化する方法を模索しています。

そのためプランナーやディレクターが渉外や宣伝をやるときもあれば、営業がディレクターの進行管理補佐をしたりと、得意なスキルはありつつも、通常とは別の職務ができるように細分化できるサイズにまで業務を切り分けています。そうすることでプロジェクト全体の俯瞰ができるようになり、普段の自分の成果物がどのように他者に手渡され形になっていくのか理解が深まります。

クリエイティブとビジネス両輪のスキルセットを養う

この業界に限らず、エンタメ業界全般に言えるのは、才能豊かな人が多いことです。一般的に数年かかるレベルのことを少し教育すればできてしまう人もいます。最初、センスが世の中と合致しているうちは問題ないのですが、必ず自分の感覚が世の中とズレるときがやってきます。そのとき、センスだけで渡り歩いてしまうと、カバーする手立てを持たないことになります。簡単なリサーチや分析、結果予想、ベンチマークの収集程度は本来誰もができるべきです。

クリエイティブなスキルと比較すると軽視されがちですが、営業・マーケティング職が持つようなこういったビジネススキルやマインドは才能に秀でた制作職が後から習得するのは非常に難しく、早期に身につけたいと考えています。制作職であっても、何がどれくらいお客様に評価されたか指標を持ち、そこに向き合うべきです。報告書の作成や日報など、成果物がメインとされる業務でも提出が義務になっているのはこうした理由からです。

どこにいっても活躍できる人を目指す

ガラケー時代、それからソーシャルゲームバブルを経て現在はVTuberや電子書籍などコンテンツが乱立する時代です。多くの得意先の社員や知人が転職するのを目にしました。転職に苦労する人がいる一方で転職先でも活躍する人がいます。

この差は、実績を数字で論理的に語れるかだと考えています。40代ともなれば、目立った実績が必要です。転職先でも前職以上の実績を期待されます。まず客観的に実績を数字で言語化できるか。また、その実績の再現性をどのように自己分析しているのか。どのような考えでどのような結果を出し、その後どう改善してきたか、その人自身が血肉のこもった語り口で語れるかということです。

この視点がなければ、いくら優れた実績のあるクリエイターだとしても、戦略を打ち出した人が優れているだけかもしれないと思ってしまいます。

私たちもこの点については強く意識しており、なぜこのような方法を取ったのか、この点に気づいて工夫できたことが素晴らしいというように思考することそのものを重視しフィードバックをしています。

かつて私たちがゲームシナリオを受託していた際、得意先からは「ひつじぐもさんはシナリオライターの選別と教育体制がすごいですね。われわれはサンプルシナリオを見ても良し悪しがわからないのでフリーランスの方から営業をもらった際、ひつじぐもさんで仕事をしていた方は採用しています」とお褒めの言葉をいただきました。

長期的に安定して働いてほしいのはもちろんですが、市況は耐えず変化します。人生の目的や家庭環境もそうです。仮に転職を決断されたとしても、そのときにどんな会社でも通用する力を身につけていてほしいと思います。

ビジョン

今後の事業計画

会社と個人の人生のビジョンが重ならなければその会社を選ぶ意義を見いだせません。ひつじぐもが今後どんな方向性に進もうとしているかご紹介します。

育成方針

私たちが育成したいのはドラマCDをつくる人ではなく、日々を一瞬忘れさせるような強い魅力を放つコンテンツを一緒につくりあげられる人材です。転職したとしても転職先で第一線で活躍してほしい。そのための育成を考えています。