なんだかんだと、馬の合う様子のボルケーノ・ポルポルとテディでしたが、肝心の歌バトルの方はどうなんでしょう?
少しテディの披露する歌についても聞いてみましょうか。
「ん? なんかおめーの歌が気になるから歌バトルに対しての意気込みとかよろしくって会場から声が届いたみたいだぜ」
「僕に興味があるってことかな、うれしい」
「この歌バトルの結果次第で地球の未来が決まるんだから気になるだろ。変な奴に征服されちまったら大変だしよ」
「えー? じゃあこのバトルって純粋に歌だけで投票されるんじゃないんだ、ふーん」
「そういう票もあるだろうけど……その、アイドルの中にも一部ヤバそうなのがいるだろ、キキョ……ごほっごほごほっ、あ、あっれー喉の調子がおかしいなあ、ちょっと張り切って歌いすぎちまったかなー……ははは」
「ポルポル妨害工作してる……」
「へ!? 違うって。地球はいい所だし、できるだけいい奴に征服された方が幸せだろうなーって」
「ポルポルって口は悪いけど、いい人だよね」
「そうだろ? もっといってくれよテディ! そしてがっつり俺に票が入るよう協力してくれ! さっき和平条約結んだ仲だろ?」
「票は僕も欲しいからダメ。
征服には興味ないけど、地球はキレイなところだから欲しいし、僕の歌が認められたらやっぱりうれしい」
「わかるぜ、そこ一番大事だよな」
「うん……。僕の歌はこの惑星の自然の声だから、みんなに届けたい。バトルが終わったあとだって、ずっと届けたい。だから……」
「清き一票をよろしくお願いします!!
ってことだな」
「ん……っ? 今、地球の自然の声が聞こえてきた。
一票じゃなくて二票でも三票でもいいって」
「それはさすがに嘘だろ。本当なら地球の自然欲張り過ぎ」
「うん嘘。でも気持ち的には本当。
僕への投票券は9月10日に発売されるCDについてくるから」
「ただし初回限定盤に限るぜ」
「あ、そろそろ僕の歌の時間が始まる。
こうしてまた目を閉じて……次、目を開いた時、きっと僕の歌にみんな涙するよ?」
心なしかまた会場に漂う空気が変わってきたようです。
地の惑星のテディが歌う歌、気になりますね!
それでは次のステージでまたお会いしましょう。