第23話「アンジールVS大納言!? 神速の洋菓子対決」

第23話 アンジールVS大納言!? 神速の洋菓子対決

~前回までのあらすじ~

外国へ嫁ぐ事になった師匠に呼び出された甘味屋のオーナー。

師匠の願いを叶えるために「初々しい味」のするお菓子を求め、

菓子修行へと出掛けます。まずは森深き国の古城へ……。

はてさて、何が起こりますやら。

師匠・びっくり

まぁ、紫龍の馴染みのお客様とは、貴方の仕えている方だったのですね……。

しかし、本当に立派になって……。私に師事した初めて洋菓子職人と、いまだに弟子たちが噂をしていますよ

執事・笑顔

師匠……!

ご無沙汰しております。私の噂が師匠のお耳にまで届くとは光栄です!

しかし、甘味屋と一緒とは一体……

オーナー・ニヤリ

弟子である私がご一緒しているのは、何ら不思議ではないと思いますが?

姫・怒り

ムム。師匠……このおなごが……。

しかし甘味屋と一緒におるのは危険じゃ! 今すぐ離れた方が良いぞ!

どんないかがわしいことをされるか、分からんっ!

オーナー・ニヤリ

いいえ、お嬢様。私の生業は世の女性方が求めるものを求めし形で与えること。甘ぁいお菓子も、とろけるような時間も、望むがままに

姫・怒り

今日はそのような戯言になど、誤魔化されぬわ

オーナー・ニヤリ

では、このお土産の秋の新作「栗きんつば」は、いらないとおっしゃるのですね

姫・照れ

何っ!? そういう事なら早くよこさぬか

執事・悲しい

お嬢様、すっかり餌付けなさられて……。私の胸の熟れたアンジールが、赤い涙を零してございます

師匠・怒り

(ゴゴゴッ)紫龍、いけませんよ。こんな小さなお嬢さんまでからかっては

オーナー・基本

はっ! 師匠がいらっしゃる手前、失礼しました。貴方を思うがあまり、女性を見かけると寂しさを紛らわすため、声を掛けるのが癖になってしまい……

執事・基本

ところでこんな森の深くにまで、何をしに参ったのですか? お嬢様はまだ日課のお勉強中。用事がなければさっさと去って、深き樹海にてお迷いになられて下さい

オーナー・基本

あぁ、それはですね……

かくかくしかじか

オーナー・基本

と言う訳で、師匠のため、初々しい味を探しているのです

執事・基本

それで、洋菓子の作り方を知りたく、この城へ?

執事・悲しい

女と見れば所構わず声を掛ける、いかがわしい甘味屋にもそのような一面があったのですか

姫・基本

なるほど。おい、執事! わらわもその初々しいお菓子とやらが食うてみたいぞ、協力してやるのだ

執事・基本

ええ、もちろんお嬢様の言いつけならば何なりと

執事・笑顔

ただし、今までの積もり積もったきんつば代を、帳消しにして頂けるのであればですが

オーナー・基本

そう来ましたか。しかし、師匠のためならば致し方ありませんね

執事・基本

ではちょうど3時のティータイム。アンジールを使った洋菓子作りでもご一緒にいかが?

~お菓子対決ラウンドワン!「執事VS甘味屋」~

師匠・通常

と言う訳で、さぁ、熱い火蓋が切って落されましたね。至高のお菓子対決。

アンジールのファンタジスタ、深き霧の古城の執事。対するは季節の担い手、魅惑の甘味屋オーナー。

司会は私、解説はお嬢さん。さぁ、まいくろふぉんとやらをどうぞ

姫・照れ

う、うむ!? すまぬな、わらわが解説か

姫・笑顔

なんだか凄いノリじゃが、楽しそうなコトと美味しいお菓子は大好きじゃ!

師匠・きょとん

ここで、執事さん、得意のアンジールを取り出し……。

まぁ! 解説も入れる間もなく開始0.63秒、既に両者自慢のお菓子が仕上がった模様ですね

姫・怒り

当然! 当家の執事を甘く見るでないわ

師匠・にっこり

ふふ、腕がなまっておらず、安心いたしました

執事・基本

さぁ、”Tarte aux figues , glace a la vanille”

お嬢様の大好きなアンジールのタルト、バニラアイス添えでございます

オーナー・ニヤリ

私は大納言のタルトを作らせて頂きました。洋菓子というのも、なかなか難しいものですね

師匠・にっこり

では、いざ実食といきましょう

姫・照れ

むむ!! こ、これはぁ! お口の中に溢れ出る甘い痺れと誘惑の舌触りの綴れ織り……

執事・笑顔

ふふ、お嬢様。可愛らしい目をとろんとさせて、私のアンジールはそこまで美味でいらっしゃいましたか?

オーナー・基本

師匠、どうです? 慣れない故の初々しき味、致しますでしょうか?

もぐもぐ……

師匠・きょとん

まぁ、この味は。確かに洗練されたお前の和菓子とは違う、どこかしら至らないような

師匠・悲しい

……しかし、まだ何かが足りない

オーナー・?

やはり、違うと? ふう、師匠の求める初々しい味、なかなか困難なようですね。さぁ、困ったものです。次の宛てとなると……

執事・基本

そう言えば、この近くにさる奇術師が興行に寄っていると聞いております。

興業と言えば様々な所に出入りもしているでしょうし、聞いてみては如何でしょう?

オーナー・基本

それは確かに、面白いレシピが聞き出せるかもしれませんね

姫・笑顔

そうじゃ、ならば甘味屋の初々しい菓子作りの旅、わらわ達も付き合うぞ! いいな、執事

姫・照れ

(そうすれば美味しいお菓子をたらふく……じゅるり)

執事・悲しい

お嬢様、よだれがお垂れになっておいででございます

師匠・にっこり

まぁ、それは賑やかな旅路になりそうですね。ふふ。ではその興業先へと出向きましょうか

姫・基本

我が執事よ、耳を貸せ

(こそこそ)

執事・基本

え、何ですって?

姫・怒り

つまり、同行を装いわらわの為に例のきんつばのレシピを奪うのじゃ!

執事・悲しい

お嬢様……そんな盗人のような真似を。かしこまりましてでございます

おやおや、これは可笑しなことになりましたね。

こうして初々しいお菓子を求める旅はメンバーを増やし、

次の行き先、奇術師の興業へと向かうことに。

それでは次回

「あなたは私? 私は私? あの時君は若かった」

お楽しみに!

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