第32話「骨董品店見学ツアー」

第32話 骨董品店見学ツアー

霧深い古城から、はるばる日本までやってきたお嬢様と執事。

執事がものすごい量の荷物を抱えて、

なにやら探しているようですが……。

姫・怒り

おい執事、骨董品店はこのあたりではなかったのか

執事・基本

少しお待ちください。今、地図を……あ、ありました。ここです

姫・基本

おぉ、目の前であったか。店先にまで売り物がごちゃごちゃとはみ出して。物置かと思ったわ

執事・基本

しかし、よく見るとちゃんと看板も出ていますね

姫・基本

汚れてしまって、字は読めたものではないがな

執事・笑顔

これも趣があっていいではないですか

姫・基本

そういうものか?

執事・笑顔

骨董品はレトロ感が大事なのです

姫・基本

骨董品みたいな城に長く仕えておるせいで、執事もすっかりじじむさいことを言うようになってしまったのう

執事・悲しい

じ、じじむさい!?

姫・基本

まぁ、レトロ感というのは、わらわにも分かるがな。骨董品店にネオンサインが光っておったりするのはミスマッチじゃ

執事・基本

雑談はこのくらいにして、早くお店の人に来てもらいましょう。この大荷物を持つのは、さすがに疲れました

姫・基本

それもそうじゃな。おーい! 客が来たぞー!

しーん……

姫・基本

誰も出てこんな

執事・基本

留守なのでしょうか?

姫・怒り

しかし、店は開いておるぞ。店内まで入っていける状態で留守にするなど、不用心極まりない。きっと誰かいるはずじゃ

姫・怒り

おーい! 誰かおらんのかー! 客が来たと言うておるぞー!

しーん……

執事・悲しい

やはり留守なのではありませんか?

姫・怒り

そんなバカな。執事、ちゃんと定休日は調べてきたのだろう

執事・基本

ええ。定休日は毎週日曜。開店時間は9時から18時なので、今は絶賛営業中のはずです

姫・怒り

それでも誰も出てこんとは、ずいぶんふざけた店じゃ!

執事・基本

もしかしたら、裏手に誰かいるのかもしれませんよ

姫・照れ

そうか。では裏に回ってみよう

営業マン・笑顔

アヌビス、お昼ご飯の時間ですよ

アヌビス

わんわん!

姫・笑顔

お、うわさをすれば、じゃな。おい、そこの者。おぬしはこの骨董屋の者か?

営業マン・基本

おや、いらっしゃいませ。気づかなくてすみません

姫・基本

城の片付けをしていたら、いらない壺やら甲冑が大量に出てきてな。執事が持っているこれらの荷物を、買い取ってほしいのじゃ

営業マン・思案

困りましたね……。今、骨董品店の店主は外出中なのです。買取は店主がいないと

姫・怒り

店主が不在なら、お主が買取をすればいいではないか

営業マン・思案

僕は、この骨董品店の二階を借りて暮らしているだけなのです

執事・基本

では、あなたはお店の人ではない、と

営業マン・基本

そういうことです

営業マン・基本

留守番は任されていますが、骨董品店の商売に関してはノータッチなので、僕では分かりません

姫・基本

困ったのう。持って帰るわけにはいかんし

執事・悲しい

私も、自分の体と同じくらい大きいこの荷物を持って帰るのは……

営業マン・あきれ

というか、よくかついで持ってきましたね。尊敬を通り越してあきれます

執事・笑顔

これしき、執事たる者のたしなみですから

姫・基本

しかし困った。店主が不在ではどうしようもない

執事・悲しい

ま、まさか私は、またこれをかついで帰ることに……!

営業マン・通常

よかったら、店主が帰ってくるまで待ちますか?

姫・基本

よいのか?

営業マン・笑顔

僕も一緒にいますし、骨董品を見ながら待ってもらえれば

営業マン・通常

高価な物もありますから、壊さないようにだけ気をつけてもらえれば問題ないでしょう

執事・笑顔

お嬢様、お言葉に甘えさせて頂きましょう

姫・笑顔

そうじゃな。異国の骨董品など見る機会もないし、どんなものがあるのか興味があるぞ

営業マン・通常

では、どうぞ、お店の中へ。通路が狭いので、車いすは気をつけて下さい

姫・笑顔

楽しみじゃのう。サムライソードはあるのか?

営業マン・思案

それはさすがにありません

姫・基本

ニンジャグッズは?

営業マン・あきれ

ありません

姫・怒り

つまらんのう

執事・悲しい

お嬢様は骨董品を勘違いしておられますね……

骨董品店を見物することになったお嬢様と執事。

骨董品店に住んでいるという彼は、

どんな品を紹介してくれるのでしょうか?

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