はじめまして。感応時間2よりイラストを描かせて頂いているアズと申します。
この度この企画にお声掛け頂きまして、イラストの観点からオススメを挙げさせて頂こうと思います。
第3位 感応時間Ⅱ ~深い霧に包まれた古城~
執事はシリーズの中で一番声のイメージに合っているキャラです。
最初に頂いた資料の中には完成版とは違う声優さんの名前が書いてあり、一番最初はその方の声からイメージを膨らませ、しかし途中で「このアプローチは違うな」と思い直して頂いた設定資料のみから改めてイメージし直した、という経緯があったりします。
色々手探りだった事もあり、何度も何度も描き直してこの執事に落ち着いただけあって愛着は強いです。
リスナーの方にも違和感なく受け入れてもらえたら嬉しいなと思っています。
感応時間2 深い霧に包まれた古城(CV. 緑川光)を公式通販で購入する
第2位 感応時間4 ~ねじ巻き帽子屋の観劇ショー
この作品は設定が意表をついた感じで面白いですよね。
奇術師のイメージは完全に「不思議の国のアリス」の帽子屋です。一番最初にお話を頂いた段階ではアリスがモチーフの1つとして含まれていたので、自然とそうなった感じですね。初期案ではシルクハットをかぶっていたくらいです。
シナリオの方では制作過程でその要素は無くなったようですが、絵では私がアリスモチーフ大好きなばかりに、意識的では無いにしろ全面に押し出された結果になってしまったかなと…ジャケットイラストで舞っているトランプの柄を1枚1枚描いたくらいにはテンション高かったのは確かです(笑)
アリスはさておき、この作品のジャケットとブックレットのイラストは、見せ方は「映画のワンシーンぽく」を強く意識していた覚えがあります。その場に居るような想像ができるように、じっと見るうちに引きこまれていってもらえたら、と願いつつ描いてみました。
いかがでしょうか?
感応時間4 〜ねじまき帽子屋の観劇ショー〜(CV. 森川智之)をひつじぐも公式通販で購入する
第1位 感応時間5 ~タナトスの兄弟~
何がオススメかというとジャケットイラストの兄の表情です。
何故かと言いますと。
イラストの制作過程として、ジャケットイラストを描く時にキャラクターも同時にデザインするのですが、実はこの段階では私はシナリオを詳しくは知りません。大まかなストーリーと、キャラクターの性格設定等を元にイメージを膨らませて描いています。
そのため私はこの時点で兄に対して、闇の部分があるにせよ「包みこむ優しさが全面に出ている人」という認識でした。
完成品のCDを聴いて兄の人柄を把握した現在では、兄に対してあの表情はまず描けません(笑)そういった意味で非常に貴重な一枚になっていると思います。
弟の方は最初に思った「子どもっぽい」「小悪魔的」「いかにも弟」なイメージの通りだったのですが…そういった次第で、ジャケットを見たリスナーの方が、兄に対して私が思い描いた通りの想像をして、本編でそのギャップに驚きつつ「それがイイ!」と思ってくれたらいいな…という希望を込めてオススメ第1位に挙げさせて頂きました。
(……こうして書いたら意味が無い気もしますが)
感応時間5 〜タナトスの兄弟〜をひつじぐも公式通販で購入する
余談ですが、感応時間シリーズのジャケットイラストには、指定の範囲の中で「官能的なものを暗に仄めかす何かを必ず入れる」と個人的な決め事がありまして、何かしら拘ってる部分があります。
最新作の感応時間7にももちろんありますので、興味があったら気に留めてご覧頂ければと思います。