「商業的な文章が目標」でシナリオライターインターンに挑戦 3ヶ月を振り返る
本格的にインターンシップの受け入れを検討したのは、秋山さんの強い熱意があったから。2016夏・人生は学びだ かほく麻緒直下・ひつじぐものシナリオライター職インターン募集を読んで応募をした江原さんと第1回シナリオライター長期インターンシップ生として活躍中の秋山さんに、応募したきっかけや想い・こだわりについて伺いました。
秋山さん
早稲田大学文学部3年生。歴史を学びながら週2回のインターンに通う。乙女ゲームと少女小説を愛好している。趣味は一次創作での同人活動。続刊を待っている漫画は沙村広明の『ベアゲルター』。女王蜂の王房では皇樹が好き。
― インターンをしようと思ったキッカケは?
商業的な文章を書けるようになれればという思いでした
秋山さん 周囲でも就職活動の話題が多くなり、自分がなにをやりたいかということをよく考えるようになり、乙女ゲームで遊ぶことや小説を書くことが趣味だったので、それを職業にするということがどんなことか知りたくてインターンに応募しました。今までは好き勝手に好きなものを書いて満足していたので、商業的な文章を書けるようになれればという思いでした。
― インターン中の仕事内容を教えてください。
実際に配信されるアプリゲームのシナリオを書きました
秋山さん 最初は制作にかかわる契約についてしっかりと説明をうけました。シナリオとはなにかというお話からはじまり、最初は練習として細かな指導をいただきながら書きます。その練習のシナリオが終わってはじめて実際に配信されるアプリゲームのシナリオを書きました。
資料を読み、タイトルについての情報を頭に入れてからシナリオに取り組みます。いただいたプロットをシナリオに起こしていき、確認・修正をして仕上げていきます。シナリオを書くことももちろんですが、その際に改善すべき点やかかった時間を記録することもインターン中では大切な仕事の一部でした。特に、その日に行う作業内容をスケジュール表に配分していくことや、締切を考えながら修正期間をいれてシナリオの提出日を画定するのも重要でした。
― どんな働き方をしていたか教えてください。
週に2回ほど、オフィスに通って作業をしました
秋山さん 週に2回ほど、オフィスに通って作業をしました。特にはじめのうちは細かな修正指示やタイトルの説明を直接いただきます。家では主に少し慣れてきたタイトルを執筆することが多かったです。家での作業の際は提出日などをしっかりと決めてスケジュールを共有していました。
― インターン中に楽しかったこと、心に残る体験を教えてください。
シナリオを書く仕事は常に楽しかった
秋山さん オフィスの雰囲気がとても賑やかなので、その場にいるだけで楽しかったです。文章を書くことが好きだったので、シナリオを書く仕事も頭をひねりながらも常に楽しいと思っていました。タイトルごとの仕様や文章の特徴を抽出していき、ある種の制限のもとでものを書くというのは、頭で考えていけばできることが多いということに気がついてからはもっと勉強したいという気持ちも湧いていました。もともとオリジナルの作品で好き放題に小説を書いていたので、「シナリオって不便そう」と思うことが多かったのですが、その考えが覆されました。
― インターンを通じて成長できたと思うところは?
「どんな目的をもってなにを伝えたいのか」をよくイメージすること
秋山さん ひつじぐも様の「感応時間12」のブックレットに関わらせていただいたときに、トラックリストの名づけでどんなメッセージを伝えるか、タイトルのコンセプトやシナリオなどからも、「どんな目的をもってなにを伝えたいのか」をよくイメージすることが重要でした。案を出して修正をいただき、言葉を調べたりしながらまた考えて、という作業は苦労しましたが発見がいくつもありました。
感応時間12 ~フォルトゥナに魅入られた男~
11月25日(金)、数年ぶりに13作目を発売した、感応時間シリーズ新作。企画意図に沿い、ブックレットのライティングやトラックリスト等のコピーを担当した。
シナリオでは、ある程度書き慣れてきたタイトルと新しく参加することになったタイトルとの頭の切り替えに苦労することがありました。漢字の開き方や文章の癖が違うので、うっかり間違えて修正指示をいただくこともしばしばでした……。とはいえ複数のキャラ、複数のタイトルで切り替えていく作業ははじめこそ大変でしたが、同時に頭のなかを整理することも効率的なやり方を探すことができたので力になったかなと思います。
― なぜインターン先として他社ではなくひつじぐもを選びましたか? もし他社でインターンもしていたら違い等も教えてください
秋山さん 女性向けコンテンツの制作を行っている会社で、インターンを募集しているところをひつじぐも様以外にほとんど見かけなかったことが最大の理由です。採用情報をみても新卒採用も稀で、未経験者の自分はどうすればいいのかと戸惑ってもいました。そんな折にひつじぐも様のシナリオライターのインターン募集を見つけ、深夜にそのまま勢いで応募していました。過去にかほく麻緒さんの開催された乙女ゲームのシナリオセミナーに参加したことがあったのも応募理由のひとつです。
https://www.street-academy.com/myclass/6746※現在は募集しておりません。
他社では、女性向けアプリゲームの会社の1日体験タイプのインターンに参加したことがあります。会社説明からグループワーク、そのプレゼンのあとにフィードバックをもらうという形でしたが、参加者の目的や意識もかなり違っていたので学びという意味では成果の少ない場だったかなと思います。ひつじぐも様のインターンではもともとの目的意識がはっきりとしているので、同期の方とも話をしながら作業ができて良かったです。あとは、有給インターンだということが個人的には大きな違いだと感じました。責任の生じる「仕事」として、より効率的に、計画的に、と自分のやることが明確になっていったと思います。
― 次に来るインターン生へのメッセージやアドバイスを教えてください。
秋山さん 「やりたい」が伝わる場所だなと感じたので、目的や自分の考えを少しでも持つといいと思います。
― 秋山さん、ありがとうございました。
マネージャーのかほくより
秋山さんと初めて出会ったのは、私が開催した「乙女ゲームのシナリオを書いてみよう」という、小規模なセミナーでした。
当時から人当たりがよく、とても素直な人柄で、私の話を熱心に聞いてくれたのを覚えています。
その後、ひつじぐもでインターンをしたい! と秋山さんは言ってくれて……とても強い熱意にほぼ根負け(笑)(言い方悪いですね! でもとてもいい意味で根負けです)した感じで、今回のインターン受け入れは始まりました。
秋山さんのおかげで、こうして二名のステキなシナリオライターを育てることができて、本当に感謝しています!
彼女は多才で、頭の回転も速く、非常に素晴らしい人材です。理解する能力に長けているので、きちんと伝えればそれを完全に自分の力とし、立派な成果物を上げることができます。
秋山さんは、三ヶ月のシナリオライターインターンシップを終えてからも、引き続きひつじぐもの仕事を手伝ってくれる予定です。これが彼女の今後の人生にとって、有意義で実のある時間になったなら幸いです。
これからも一緒に頑張りましょー!
インターン学生の秋山さん、かほくさん、お答えいただきありがとうございました。
インターンシップのエントリーを考えている人達にとって、
この記事がエントリーするきっかけとなれば嬉しいです。
インターンシップ募集要項
現在ひつじぐもではシナリオライター職のインターンシップは募集を行っておりません。
かほく麻緒個人の活動でシナリオライター育成を行っています。
よければ下記までお問い合わせください。
ひつじぐもはあなたを待っています
応募にあたっては履歴書と職務経歴書が必要になります。選考を通過した方には応募から1週間以内に採用担当者よりご連絡します。