ひつじぐものゲームシナリオライターが顧客満足度を高める方法 かほく麻緒 presents

こんにちは、かほくです。「シナリオライターが失注しない方法」ではキャラクターの理解とテンプレでシナリオを書く危険性について書きました。今回は引き続いて顧客満足度を高めるには？　を考えていきたいと思います！

シナリオの依頼の場合、継続案件にならないのはざっくりと分類すると、

以上のどちらか（あるいは両方）に原因があることが多いのです。シナリオライターがキャラクターを理解していると思ったとしても、顧客目線に立つと、記号の認識以上のものになっていないことも多いと。難しいですよね……。

では、どのようにキャラクターを理解すべきなのか。そして、どのようなシナリオだったら顧客満足度を高められるのか。

データベースはないとダメだがしかし

キャラクター設定や既存のシナリオを見て、見た事のあるこれこれなキャラクターに近い、というイメージから始めるのはごく当然のことです。このイメージがまるでないのも困りもので、そういう場合、インプットから始めましょう、となってしまいますので。（ちなみにゲームしかインプットがない場合、企画者との相性にかなり左右されるので邦画、書籍、洋ドラ、ネットコンテンツ等流行っているコンテンツはどれも多少知っておいたほうがいいです）

ただ初心に立ち返ると、一番大事なのは、顧客がどのような思想で企画を、キャラクターを作っているか、何を望んでいるか。「このキャラクターは◯◯キャラなのでテンプレでいいですよ」なんて言うクライアントはいないわけで、シナリオライターだったら自分の手でキャラクターを血の通った存在にしたいですよね。

月並みだけど完成度を高めよう

仮に間違った捉え方をしていたとしても、「このように書かれていたから自分はこのように解釈し、キャラクター（シナリオ）を動かした」という論理性は最低限必要だと思います。なぜキャラクターがそのように動いているのか？　どのようなバックボーンによって？　をシナリオライターが信じ切れないまま着手して、〆切前に仕上げ、顧客が腹落ちしないアウトプットになってしまうと、継続的な受注にはつながりにくいですよね。

キャラクターやシナリオは暴れ馬に近いかもしれません。キャラクター設定があったとしても、そこに全てが書かれているわけではなく、顧客の頭の中にしかないこともあるし、あったとしてももやもやしたイメージであることも多いんです。そういう意味では、乗りこなすにはコツがいる。

じゃあエスパーじゃないとわからないかっていうと、顧客の好みだったり、企業カルチャーだったり、メールのやりとりだったり、設定の書き方ひとつに顧客の思想が見え隠れしているはずなんです。

そういったキャラクターの将来像（顧客が主人公含めキャラクターをどうあるべきと考えているか）が自分のデータベースそのままであることはほぼありえません。どこかしらに差別化しているポイントがあって、ここをこうしたいという思いがあります。そこをくみ取ってアウトプットに生かすんです。これができればたいそうクライアントに喜ばれます。

余談ですが、くみ取ってテンプレ以上のキャラクターをつくりあげた結果、顧客のイメージと違ってしまったらどうするのか。そのリスクはなくもないのですが、私はそれでいいと思います。イメージが違うけれども完成度が高い（要するにリテイクしづらい）シナリオはまれに存在します。いわゆる、作家本人の世界観が出来上がってしまっているやつです。でもそれは、案件を継続しながらイメージを合わせていけばいいだけですし、案件を変えてもらうこともできます。作家性の高い仕事も世の中にたくさんあります。完成度をあげるに超したことはありません！

あなたのことお待ちしています❤

下記に該当する方は可及的速やかに募集要項のエントリーフォームよりご連絡ください。（2020/9/18現在）

➀プロットとシナリオを依頼できる方

シナリオ能力を重視。あらすじは用意します！　（プロットはシーン分けから。この書き方で仕事内容のイメージがつく方のみでお願いします）

②プロットのみ依頼できる方

時間契約で、最初は平日週1～2日程度お願いできると助かります。慣れたら夜間や土日祝日等好きな時間でOK。書類選考後、ポートフォリオがない方は課題をお渡しします。完全リモートワークで、オンラインMTGできる方。自身の工数管理ができる方。

③シナリオのみ依頼できる方

プロットをお渡ししますので執筆していただきます。