シナリオを担当しております、かほくです。
感応時間シリーズも、もう7本目。早いものです。
最初は催眠本を読みあさり、それに関わる書籍にも目を通し、催眠って……? そう悩んでいた頃が懐かしいくらいです。
と、そんな色々な昔を思い出しながら――。
第3位 感応時間3 ~黒つるばみの監獄~
感応時間シリーズで、全シナリオを書いた、初めての作品になります。
だから思い入れが深い、というのも正直なところですが、個人的にはこういうキャラが好きです。
やんちゃをして強がって(まあ、実際強いですが)だけど、恋心は少年らしくとっても無垢で可愛らしい……。
真っ直ぐで透き通った恋心は、時にはとても残酷な牙を向くものだと思っています。
それを表現したくて、ソフトなSM風にもなりました。
Sな人が絶対に持ち合わせなければいけないもの。
それは私は、深くて綺麗な愛情だと思っています。
だからこそ、まだまだ成長過程にいる、こまっしゃくれた彼には、こういう役がお似合いだったなあ、と。年上のおねえさんを好きになって、内心ではじたばたあがいて、結局はそれを生意気で攻撃的な方法でしか表現できない。
なんて、かわいいんでしょーねえ(笑)
そんな、黒つるばみの監獄の彼を、第3位におしておきます!
第2位 感応時間4 ~ねじ巻き帽子屋の観劇ショー~
感応時間3から、また少しだけグレードアップした感応時間4。いや、2位におす訳は、グレードアップしたからではありませんが……。
とにかくこの奇術師。やばいですよね。
奇術師というだけあって、人を惑わす天才ときてます。だからでしょうか。
シナリオを作成している途中で、どこかに迷い込んでしまったような感覚に陥ったのは。
当初は、ずばり不倫関係というものに抵抗もあったわけですが……。そのお相手があの奇術師であるならば、禁忌の関係も甘く幻想的な世界に包みこまれてしまうから不思議です。
すべてがショーです。
彼の魅せるショーです。
けれども……それを形作っているのは、愛情なんですよね。むしろ、想い合うからこそ、ふたりで本心を隠し合わなければならない。
奪いたい。奪われたい。
そして……この関係にも本当は、酔っている……。
いやいや。ふたりともなかなか、ずる賢い大人ですよ。
しかしそれが大人の愛ってもんでしょうか。
音声チェックの段階で、切なく胸が痛くなったのも、泣きそうになったのも、この時が初めてでした。
なので、つい最近まで、感応時間4が私の中のいち押しだったのですが――。
感応時間4 〜ねじまき帽子屋の観劇ショー〜(CV. 森川智之)をひつじぐも公式通販で購入する
第1位 感応時間7 ~春の賛歌と神隠しの岩屋~
きた!!!
と思いました。
なにがって、なんかもうこれは、感応時間の、いや、愛というものの極みですよっ!(……おまえが作ったんだろ、ってつっこみはナシにしておいてやってください(>_< ))
これはシナリオの段階でも、またまた色々と苦労したのですが……。
何回も書き換えるうち、どんどんキャラが命を持ち始めたのが、はっきりと分かりました。
いつも推敲を進めるうちに、キャラが生きてきて、ぴったりとパーツがはまったような瞬間があるのですが、それの比ではありませんでした。
本当に、なにかが生まれた! って、そう思ったんです。
いつまでもいつまでも、無償の愛を。
快楽を。幸福を。ただ与え合うだけ……。
何百年も、何千年も、変わらぬ愛を育み続けるんです。
そんな彼に、最終的に命を吹き込んでくださったのは、平川さんでした。立ち会った収録で、本気で涙しそうでした。感無量ってこのことでしょうか。
その時の感情を思い出すと、今でも胸が震えます。
感応時間7 〜春の賛歌と神隠しの岩屋〜(CV. 平川大輔さん) を公式通販で購入する
今ここが、感応時間の最高だと私は思っていますが、これからもっともっと素晴らしい感応時間を生み出していきますので!
それこそ、いついつまでも、感応時間シリーズ、可愛がってやってくださいませ……。
それでは、シナリオチーフ、かほくでした。おしまい。
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