ドラマCDディレクターのスキルアップ、キャリアアップ – 「ドラマCDディレクターって何するの!?ひつじぐもの製作舞台ウラ」
「ドラマCDディレクターって何するの!?ひつじぐもの製作舞台ウラ」も気づけば第4回を迎えました。残すところあと2回。ここからはさらに突っ込んで、ディレクターを目指すうえでの心構えや、ひつじぐもで働くってどんな感じなのかなどについてお話していきます。ドラマCDのディレクター職に興味はある、でも……! と、あと1歩踏み出せないあなたの背中をドドンと押したいと思いますので、今回もどうぞよろしくお願いいたします。
ディレクターへのキャリアアップはどうするの?
未経験者がディレクターになることがほぼありません。プランナーや営業職等専門職からのキャリアアップが一般的です。
現在、ひつじぐもでは、この人しかディレクターになれない。という方ではなく、どの職種においても、経験を十分に積めばディレクターになりうる素養を持った方を採用しています。ですので下記はディレクターというよりも制作職全般に言えることですが、未経験者の場合、様々なストーリー性のあるコンテンツに日常的に触れている方と、ストーリーやキャラ設定にこだわりがある方(主体的にコンテンツを体験できる方)に適性があると考えています。
こだわりがあるとは、コンテンツをただ受動的に受け止めるのではなく、自分なりに解釈し、専門家として(未経験であっても)自分なりの意見が出せる状態です。
中堅の制作職の多くは、未経験時から既にコンテンツに対する自分のポジショニングが確立されている傾向にあります。多くのコンテンツを体験し、自分だったらどうするか? 自分だったらどうつくるか? この作品をなぜ良いと(好きだと)思ったか? 続編があるとするならどんな物語なのか? という問いを日常的に思考しているからです。これらの思考が市場とズレていたとしても、考えがありさえすれば、ビジョンを伝え方向性を改めて設定することができます。しかし、意見がなければどんな業務もただの作業になってしまいます。
これらは訓練次第で誰でもできるようになります。ぜひ、今日からアウトプットをしていきましょう。
ドラマCDのディレクターを目指すうえでの心構え
エンタメ全体に興味を持って、常にアンテナを張っておくことをおすすめします。ドラマCDや声優さんだけに限らず、映画や音楽、アニメ、漫画、小説などストーリー性のあるコンテンツを幅広く知っておく、また、世間のニュースに触れておく。
たまにYoutubeや実況を挙げる方がいらっしゃいますが、趣味の一つにはなってもプラスポイントにはなりませんのでご注意を。2.5次元も同様の理由で、俳優推しとコンテンツへの造詣は全く異なるものです。
「ドラマCDディレクターだから、たくさんドラマCDを聞いておけばいいのかな」と思われるかもしれません。それは当たり前ですので、多くは触れません。
どんなに人気作品でも、いつも似たようなストーリー、キャラクターではいつか飽きられてしまいますよね。お客さまに喜んでもらえる・売れる作品を作り続けるためには、斬新な切り口やアイデアを膨らませる力、時流を読む目などが必要です。
広くいろいろな情報に触れておくことで、そういう力が養われます。逆にインプットが偏ると、ありきたりなものしか思い浮かびません。
もちろん個人の「この会社のこのタイトルが好き」「Youtuberの誰それが好き」という思いは趣味として素晴らしいものです。それとは別にエンターテイメントを仕事にするということは、そこにビジネス的視点を持つということに他なりません。
人と喋ることが多い?もくもく作業が多い?
第2回、3回でも紹介した通り、ディレクターはアシスタントやクリエイターに指示を出したり、社外の人と打ち合わせしたりと、人とコミュニケーションを取る機会が多いです。対面よりもメールやチャットなどテキストを使ったコミュニケーションが多く、言語化能力が重視されます。
1人で頭を使って考える業務はコピーライティング、シナリオと音声チェックくらいですが、これらも他の業務と並行しながらしているので、1つの作業に長時間没頭することはあまりないです。
体感的には、人とのコミュニケーションが業務全体の3分の2、もくもく作業が3分の1くらいでしょうか。
そのためディレクターには、社内外の人たちとも円滑に仕事を進めていくためのコミュニケーション能力が必要となります。
ディレクターとプランナーの違いは?
職種で話すと紛らわしいのですが、単純に役割の違いでしかありません。
ディレクター:プロジェクトの遂行責任・利益責任
プランナー(一人前):遂行できる業務ボリューム(量)と質(修正回数)
プランナー(見習い):遂行できる業務の多彩さと質(修正回数)
となっています。
プランナーのスキルはひつじぐも独自の技能ステージ表により、何ができるかを可視化しており、プランナーとして独り立ちする時には、スキルがある程度あるのは当たり前として、その保有スキルによってどの程度の作業量を業務時間内に担保できるかを問われます。
ディレクターになると、プロジェクト自体の計画・遂行責任があります。
ですので業務内容自体には違いはありません。やることは同じです。
ただしディレクターが工程と製品クオリティに責任を負うのに対し、プランナーはあくまで「指示に従い個々の業務を行う」立場になっています。そのため、ディレクターよりずっと責任と権限の幅が狭いです。
スケジュール管理者がいる時にディレクターがプランナーに徹するとか、あるプロジェクトはディレクターが営業するときもあります。要は、プロジェクトの必要業務が何かということと、誰かがやらなければいけいない。それのみなので、職種名にこだわる必要はないとも言えます。
なお、業界未経験の方のディレクター職採用は現在行っておりません。
最終回は、あなたの疑問や不安にぶっちゃけてお答えします
第3回までは、一般的なドラマCDディレクターについてお伝えしてきましたが、今回はもう少し深堀りして、ひつじぐもで実際に働くイメージや、ディレクターのスキルアップ・キャリアアップについてお話しました。
次回はいよいよ最終回! 「ディレクターがどんなものかは大体わかった。あとは私にできるかどうかだ」というあなたにぜひ読んでいただきたい内容をぎゅっと凝縮してお届けします。お楽しみに~!
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ドラマCDディレクターって何するの!?ひつじぐもの製作舞台ウラ
- ドラマCDができるまでを見守り、導く人。それがディレクター
- ドラマCDディレクターの仕事内容①:企画~製作まで
- ドラマCDディレクターの仕事内容②:製作~発売まで
- ドラマCDディレクターのスキルアップ、キャリアアップ
- 未経験可?志望動機「好きだから」はあり?すべて正直にお答えします!
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