求める人物像 未経験可?志望動機「好きだから」はあり? – 「ドラマCDディレクターって何するの!?ひつじぐもの製作舞台ウラ」
全5回にわたって連載してきたこのシリーズも、とうとう今回で最後となります。ラストを飾るテーマは、ズバリ「私でもひつじぐものドラマCDディレクターとして働ける?」。かなりぶっちゃけた話になっていますが、これが偽らざる私たちの本心です。
新しい職場で働くって人生の大きな転機だから、不安もたくさんありますよね。だからこそひつじぐもがどういう会社なのか、どんな人と一緒にお仕事がしたいのか、正直にお伝えしたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
ディレクター職は未経験でも務まりますか?
前提として、ドラマCDや音声業界で経験を積んだディレクターやプランナーは非常に稀です。業界の歴史的にも、原作があってメディアミックスの一つの形としてドラマCDを作る。というのが主流でしたので音声でオリジナル企画をやって、しかもチームでの制作経験もある。となるとほぼ皆無。
ただし最低限、ゲームやエンタメ業界の制作職経験がないとひつじぐもではディレクターとして採用しておりません。在籍者からは「ひつじぐもの制作手法はゲームと似ている」と言われていまして、ディレクター職にかぎらず、その業界の経験者ですとスムーズにオンボーディングできると考えています。(ゲーム業界出身者が多いです!)
ですので、上記の業界未経験でしたら、営業職やプランナー職になってジョブチェンジをしてみるのはいかがでしょうか。
ディレクター職はプロジェクトをマネジメントするもの。そのための指揮系統が存在する。それだけです。ですから他の制作職の業務内容をある程度知っていないとできないのです。もちろん、驚異的なコミュニケーション力があれば違うのかもしれませんが……。
渉外や企画……苦手な業務が含まれていると難しい?
ディレクター職は究極「プロジェクト遂行のため、他の人がやらないことを全てやる」職種です。誰かに役割が決まっていても、何らかの事情でできないとなれば、人を探してくる、自分がやる、できる人に依頼する、ほぼこの3通りしかありません。人に頼めた場合でも、時間が限られていれば、その人の別の仕事をさらに別の誰かにさせるか、あるいは自分が肩代わりしなければいけません。作業者の指示監督をするため、何となく偉そうに見えたり、楽しそう、やってみたいと思ったりする方は多いのですが、実際はこの重い職務責任ゆえに権限を与えられています。
人間ですから得意・不得意はあります。学校ではないので、会社のルールや上司からの指示でなければあえて自分が絶対にやらないといけないという業務もありません。しかし、誰かがやらないといけないのです。もし、それができる人が他におらず、あなたも苦手だったら、あなたはディレクターとしてどうするでしょうか? 大事なのはそこを「苦手です」で終わることなく、今までの人生でどうやってカバーしてきたかです。
おそらく、これまで真面目に、ただルールとマニュアル通りに勤務してきたという場合、とても難しい問いになるでしょう。ただ、ディレクションというのは、そういった課題と選択と決断の連続ですし、個々が自らの業務を自ら監督するという意味では、同様の小さな決断を日々行っていることになります。
一番大事なのは、全ての業務はプロジェクトやチーム全体で結果を出すための手段でしかないということです。ディレクターには様々な自由(権限)が与えられています。ぜひ、こんな課題に直面したら、あなたがディレクターだったらどうするか? を考えてみてください。
ドラマCD大好き!っていう志望動機はあり?
自社の熱心なファンを雇用しない方針の企業があるらしいのですが、ありです! ……というか、音声作品は好きの気持ちや情熱がないと続けられない仕事ですので、経験者ならともかく、未経験者ならそれがあってプラスにはならないけれども、「あって当たり前」の必要条件です。
もちろん仕事としてやっていくなら、やる気や情熱だけでは難しいところもあります。でも、やる気や情熱がなければ絶対にうまくいかない。
また、こんなシナリオが好き、こんな企画が好き。なぜなら……といった感性があれば、それは常人は持ち得ない感性ですから、ぜひ一生の仕事にしていただきたいです。
「ドラマCDが好きだから、ドラマCDを作る仕事がしたい」という気持ちは大事にしてほしいですし、「こういう企画にこういう方をアサインしたい」くらいの情熱は持っていて当たり前だと思います。私たちも日々そういう気持ちで仕事に取り組んでいます!
私のスキルの○○は活かせますか?
得意技を持っている方は大歓迎。特に未経験であれば、どの程度キャッチアップできるかが重要なので、得意技を客観的に数値でアピールしてください! 社内平均◯件/日のアポを◯件取れていたとか、リーダーとしてシナリオライター◯人のマネジメントをしていたとか、◯プロジェクトの進行を担当し、遅延が合計◯日だった、執筆した記事がヤフトピに◯回掲載された、世界◯◯国旅行した等いろいろありそうです。
ひつじぐもの作品の特徴は?
Dlsiteさんでたくさんレビューを投稿いただいているので、ぜひお読みください!→ひつじぐも作品一覧「DLsite がるまに」 (外部サイト)
ひつぐもの作品の特徴をズバリ挙げるなら、
- ストーリーを重視している
- 各キャラクターにしっかりと個性がある
- パッケージに至るまで世界観にこだわっている
この3点でしょうか。ドラマCDはたくさんのレーベルから販売されているので、それぞれの「色」があります。聞き比べてみると、その作品がもっとも重視しているのがストーリーなのかシチュエーションなのか、なんとなくわかるはずです。
ストーリーを丁寧に作り込み、ヒロインを含めたそれぞれのキャラクターがきちんと”立っている”こと。そしてその世界観、物語を表現する1つの手段としてパッケージの細部にまでこだわりを持つ。これがひつじぐもの特徴です。
画像は、「吸血ウイルスVからの生存」シリーズのブックレット。謎解き仕様になっており、3ページ目をひっくり返すと解答が見られます。これも、お客さまに楽しんでいただく工夫の1つです。
このように、1つの作品に対してすごく丁寧に向き合っています。こだわりたい、自分のアイデアを形にしたい、そういう人にとってはとてもやりがいのある環境だと日々感じます。
情熱とビジョンをお持ちのあなたをお待ちしています
全5回にわたり、「ドラマCDディレクターってどんな仕事?」についてお届けしました。業務内容だけでなく、仕事の楽しさややりがい、そしてひつじぐもで働くからこそ得られるものがお伝えできていれば嬉しいです。
最後に、「こんな人と一緒にお仕事がしたい!」という私たちの希望をちょっとだけ。それは、作りたい作品や実現させたいビジョンがある……そういう熱い思い、モチベーションを持っている人です。
連載の中でもお伝えした通り、この仕事は好きと情熱とやる気だけでやっていくのは難しいかもしれません。でも、好きと情熱とやる気がなければ絶対に続かないんです。
私たちと一緒に「どんな作品がお客さまに喜んでもらえるか」を、追求する人とお仕事がしたい。それで欲を言えば、ひつじぐもの作品が好きだと言ってくれる人なら、なお嬉しいです。
「情熱」を仕事にしてみませんか? あなたのご応募、お待ちしています!
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ドラマCDディレクターって何するの!?ひつじぐもの製作舞台ウラ
- ドラマCDとは 音声業界とは ディレクターとは
- ドラマCDディレクターの仕事内容①:企画~製作まで
- ドラマCDディレクターの仕事内容②:製作~発売まで
- ドラマCDディレクターのスキルアップ、キャリアアップ
- 未経験可?志望動機「好きだから」はあり?すべて正直にお答えします!
ひつじぐもはあなたを待っています
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